◆論理階層と言語の進化とダークサイド

 言語とはある主体に関して何かを述べるという階層を持つもの

単語だけでは言語とは言えません。

例えば一部の鳥では
・タカ
・ヘビ
・キツネ
など外敵の存在を区別して鳴き声を変えることはあるようです。

TVの一般教養番組などでは
・タカが来た
・ヘビが来た
・キツネが来た
といったで言語風に説明されることがありますが、決して
・タカ
・来た
という2つの単語/概念が構造化したものではなく単一の単語/概念なのです。
鳥の鳴き声は言語と呼べるものではありません。

通常言語では例えば、
・タカ
・ヘビ
・キツネ
・来た
・去った
・いる
を組み合わせて
・タカが来た
・タカが去った
・タカがいる
・ヘビが来た
・ヘビが去った
・ヘビがいる
・キツネが来た
・キツネが去った
・キツネがいる
といったことができます。

例えば、新たに「ヒト」という単語を用意すれば、「ヒト」関しても同等の事を表現できます。

主体がありそれに関して述べる階層構造です。

単純な時間列や並列関係ではありません。

仮に
・注意せよ
・集合せよ
という意味合いの鳴き声があって、それを合わせて使ったとしても、並列関係に過ぎず言語ということはできません。

 言語進化の第一段階

主体があってそれについて述べる階層構造が言語進化の第一段階です。

述べる事象は「来た」「去った」などの他、状態に関することもあります。状態に関して述べるのは第一段階の途中から導入されたものと考えています。

χ,ρという単語があれば、「χはρ」であるという形でχに関して述べることができます。

「象は賢い」といった表現です。

英語をはじめとするインドヨーロッパ語族はこの第一段階にある言語です。

 言語進化の第二段階

言語進化の第二段階では「χはρである」という階層のρがさらに階層化でき「νがζである」という単語の組み合わせで表すことが可能となります。

「象は頭がよい」といった表現です。

「目がよい」「声がよい」等々、少数の単語で多くの意味表現が可能となります。

日本語はこの言語進化の進化の第二段階にあります。

これは論理構造の表現を格段に広げる言語としては極めて大きな特徴です。

この特徴を持つ言語は日本語以外にもあるようです。

ところが、言語学ではこの極めて大きな特徴が注目されることはありません。

S,V,Oの並びや膠着性といった面のみが強調されます。

理由は明らかです。

言語学の基礎となったインドヨーロッパ語族がこの進化の前段階にあるため、根本の考え方に組み入れることができないからです。

 象の鼻の呪いと学ぶこととダークサイド

本来日本人の言語学者であればこの言語としての大きな特徴に気が付くべきなのですが、残念ながら「インドヨーロッパ語の解析ツールとしての言語学」を「学んでしまった」ため、見えなくなってしまっています。

「象は鼻が長い」の呪いにかかるのも「勉強するだけで自ら考えない」学者が多いためです。

孔子が言った「学んでばかりで自ら考えないとダークサイドに堕ちる」という状況になっているように思えてなりません。

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