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△述語って何-2?

 述語って何?

このブログの最初期(17年半前)の記事 ◇主語-述語と主体-命題

  • The sky is blue.
  • The sky seems blue.
の述語はどれか?と書きました。

chatGPTに問うと

述語
he sky is blueblue
The sky seems blueseems
という答えが得られました。
isが消えるのはisは論理的意味合いを全く含まないからということです。

ところが、次の文について問うと

述語
This is red.is red
This seems red.seems red
This is an apple.is an apple
This seems an apple.seems an apple(※非標準)
となりました。

で、先の答えはblue,seemsだったはずだと問うと

狭義(意味上の述語)広義(構文上の述語)
The sky is blue.blue(性質)is blue(VP)
The sky seems blue.blue(性質)seems blue(VP)、ヘッドは seems
となりました。seems blueになりました。

The sky seems blue.に関して細かく聞くと、話がまた元(blueとseems)にもどり、

🎯「seems」が述語とされる理由(統語論の観点)

「述語」=「VPのヘッド」であるという分析では、seems が主要な動詞であり、それが 主語にかかる性質(blue)を取り込んでいる とされます。

統語的には、seems は 補文構造を導く動詞でもあり、構文的な支配関係を持ちます。

🧩 意味論的にはなぜ blue が述語か?

The sky seems blue. の主張内容の「意味的核」は「空が青いように見える」であり、「青い」が評価対象。

この場合、seems は「評価の確実性や知覚モード」を表すモダリティ的補助で、意味の中心ではないとされます

結局、「述語」とは、どう「見たいか」によってどうとでもなるという、いい加減なもののようです。

✅ 結論(使い分け)

分析目的見解
意味内容を分析したいときblue が述語(主語の性質)
構文的な構造を分析したいときseems が述語の核(VPヘッド)

ちなみに主語はもっとでたらめです。
参照:◆彼女は賢い;トートロジズムをぶっ飛ばせ

 chatGPT遊び

ここ幾つかは昔の記事で書いたものに関する、世間・学会の標準の考え方のようなものを確認するためにchatGPTに確認したものです。

専門家ではないので、広く調べることはできません。chatGPTは広範囲の知識をまとめて、文章にしてくれます。 とはいえ、あくまでそれっぽく纏めるだけで、必ずしも一貫性を持ったものとはなりません。 おかしな点を指定すると修正されることはありますが、あちらを修正するとこちらがおかしくなり、こちらを修正するとあちらがおかしくなるというループに陥ることも頻繁にありますので、 ループしたらすぐ方向を変えなければなりません。

基本的にネット上の知識を搔き集めるだけなので、偏った意見から離れられない状況にも陥ります。
例えば「Xはp」の「は」は省略しても理解でき「冗長」である、という一方「X is p」では構造を「確実」にすると表現され、 「空を鳥が飛ぶ/鳥が空を飛ぶ」のどちらでもよいことを語順が「曖昧」である、という一方、英語の品詞が複数解釈可能であることを「自由度」があると表現されます。
日本語は「冗長で曖昧」英語は「確実で自由度がある」という言外に価値観を込めた表現は不適切ではないですか?と問うと。「不適切でした」と答えるのですが、それがおそらく日本語学会の見方のようで、すぐにその表現が復活してしまいます。
日本語学会の人たちって日本嫌いなんですかね。まあ、意識高い系の人は「日本はダメだ、私は偉い」をモットーをしていますからねえ。

chatGPTを使う利点の一つは、しつこく質問をしても、腹を立てないことにあります。
応答に対して細かい再質問をすると、人間はすぐ腹を立ててしまいます。

ただ、表面上ちゃんとした言葉を返すようでありながら、意味は理解していないように見受けられることも多く、そのあたりは「所詮機械」ということで、大目に見る必要があります。
まあ、去年よりぐっとましになった感じはあります。特にこちらの言ったことの認識能力は高まっています。

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