◇freeCAD⇒3Dプリント
freeCAD
- まず、マウスのホイールを押しっぱなし
にする、 - 一呼吸置いて、マウスの右クリック'も'押しっぱなし
にする - その状態
でマウスを移動させる
⇒ ⇒
freeCad
次のサイトから[Windows版64-bit innstaller]をクリック/インストールします。
freeCadダウンロード(https://www.freecad.org/downloads.php)"
[Thankyou! Support FreeCAD!」というページが出ますが、そのままでもよいようです。(少し寄付したい気もしますが)
FreeCAD-0.21.2-WIN-x64-installer-1.exeがダウンロードされます(バージョン番号は異なるかもしれません)。 クリックすればインストールされます。
起動の確認と最初の設定
インストール確認後、Windowsの[start]-[全てのアプリ]-[F]-[FreeCAD 0,21]-[FreecAD]をデスクトップにドラッグします。
次の様にして図形パネルの背景色を変えることができますが、線の色のデフォルトとの関連上勧められません。
起動後「メニュー」⇒「編集」⇒「設定(P)」-「表示」-「色」で「◎単色」を選び色を選択します。
「メニュー」⇒「編集」⇒「設定(P)」-「表示」-「3Dビュー」の[アニメーションを有効]にもチェックを入れた方がよいかも知れません。3Dで面の選択を変える時に分かりやすくなります。
一旦、「メニュー」⇒「ファイル」⇒「終了」で終了します。
スライサー
QIDI X-PRO用のスライサーを
QIDITECH/QIDISlicer(https://github.com/QIDITECH/QIDISlicer/releases)
からダウンロード・インストールします。
インストーラはQIDI X-PROの付属のUSB内にも入っています。
作りたいもの
オシロスコープを少し上向きに設置するためのクサビ足。
現在次のような形でゴム製のクサビを挟んでオシロの向きを調整しているのですが、1個では不安定で、2個にするのは右と左で形が違うため同じクサビではだめ。
オシロの足の下に入れられれば良いのですが、少し邪魔なうえ、若干傾斜がきつくなる。
凡そ次の形のものを、少し傾斜を緩くして作ることにしました。傾斜は元が14°、作成するのは13°
2Dで設計(スケッチ)
FreeCadは操作のフェーズをいくつかの「ワークベンチ」という形で選択するようになっています。 ワークベンチはコンボボックスで選択する形になっています。Start Designで開始します。途中で描画可能になったところでSketcherに変わります。
図(スケッチ)を描く場所を作る準備
画面の拡大/縮小と移動
- 拡大縮小:マウスホイール回転
- 移動:ホイールを押して移動
画面のサイズが右下方に出ます。
閉じた多角形(ポリライン)を描く
ポリラインツールを選びます。単ラインを繋ぐことも可能ではありますが、点と点を結び付けるのはとてつもなく大変な作業です。Illustratorのパスの連結のような訳にはいきません。地獄です。
長さなどの条件拘束を行う。
線の長さ、角度等を数値で定めていきます。
最終的に次の形にしました。右端の線には拘束をかけていません。
閉じた図形(面)の作り方
最初に作成したとき、うまく閉じることができなかった場合、 地獄のように難しい作業になります。
- 一致拘束は機能しません
- ポリラインのプロパティにcloseはありません
- 「幾何制約の検証」は存在しません
- 「スケッチの検証」は無効です
今回はうまく閉じない点(線)を削除し、別途直線で繋ぎました。たまたまうまく重なり図形を閉じることができました。
しかし「過剰拘束」状態になり、コンボビューの「モデル」の中の過剰拘束要素と思われる要素を選択しdelで削除しました。
過剰拘束はコンボビューのソルバーメッセージに表示されます。括弧内に過剰要素番号が表示されます。要素はConstraintsリストに表示されます。
立体化(押し出し)
Sketcherを終了し、Padで押し出しにより3D化します。
保存
名前を付けて保存すると、次のようなアイコンのファイルが作成されます。
3Dプリンタのスライサー用出力する
作成したモデルを3Dプリンタ用のスライサーに出力するには、STL形式でファイルをエクスポートします。
コンボビューのモデルでBodyを選択し、ファイルメニューでエクスポートします。ファイル形式はstlを選びます。
この例では
kusabi_01-Body.stl
に出力しています。
スライサーで読み込み
SIDISlicerを起動し、「ファイル」⇒「インポート」⇒「STL/3MF....のインポート」で、.stlファイルをインポートします。
モデルが印刷プレートの乗った形で表示されます。
基本画面操作
ドラッグで画像の向きを変えられます。ホイール回転でサイズを変えられます。ホイールを押してドラッグで位置を変えられます。
設定(中抜き,温度など)と出力
3D印刷に関する多くのパラメタを設定し、3Dプリント用のデータファイル(.gcode)に出力します。
この例では
kusabi_01-Body.gcode
に出力しています。
3Dプリンタで出力
.gcodeファイルをUSBに入れ、3Dプリンタに挿します。ファイル選択アイコン
印刷開始前にフィラメント装填などの作業があります。
印刷は50分程かかりました。
失敗
幾つか失敗しました。
- TPUフィラメントで作ったものが、途中から壁面が崩れ、充填度30%の中身が見えるようになった。
押すと硬めのスポンジのような感じとなっている。
これはTPUが柔らかい素材のため、位置が高くなると振動に耐えられなくなるためと考えらる。
TPUを使う場合は充填度100%の必要があるかもしれない。 - ABSフィラメントによる印刷で途中底面がはがれ、フィラメントが形を作れずモジャモジャが出来てしまった。
プレートにスティックのりを塗り、チャンバー温度を60度に設定し、モジャモジャは避けることができた。
ヘッドの温度は220度のままだったが、300度位が適切かもしれない。 - ABSフィラメントによる印刷で、底面が少し反ってしまった。
温度設定を上げるべきかもしれない
とはいえ、作成できた2個のクサビは十分実用に耐えるものとなりました。
ただ、ABSの方は少し滑るので薄いゴムを挟む等の必要はありそうです。
TPUの方は若干フニャフニャしていますが、乗せるものが軽いので問題なさそうです。滑りは若干ありますが、ABSよりましです。
ダウンロード
定義ファイルを置きました。
kusabi_01-Body.gcode | : | 3Dプリント用スライサー出力 |
kusabi_01-Body.stl | : | スライサー用CAD出力 |
kusabi_01-Body.3mf | : | スライサー(Q|DISlicer)プロジェクトファイル |
kusabi_01.FCStd | : | CAD(freeCAD)プロジェクトファイル |
次の場所からダウンロードできます。
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