« ◆10m先の信号も100m先の信号も明るさは同じ | トップページ | ◇rasPiでDA変換(I2C制御) »

◆光子とロドプシンによるレンジ圧縮シミュレーション

光子モデルによる光感受レンジ圧縮


光子とロドプシン(100×100)の反応シミュレーション





 光子によるレンジ圧縮シミュレーション

視細胞には約1億のロドプシン分子があり、光子に反応します。

ロドプシンは一度反応(発火)すると、その後数分間反応することは出来ません。 仮に光子がその回復待ち状態のロドプシンに吸収されても、熱となるだけで、光として認識される化学反応を引き起こすことはありません。
この仕組みにより、ダイナミックレンジの圧縮が行われるものと推測されます。
シミュレーションを行ってみました。

光子数が少ない場合は、発火数はリニアに対応しますが、光子数が多くなると反応が悪くなり、圧縮された状態になることが分かります。

 回復に時間がかかる場合

このシミュレータではロドプシンと光子とダイナミックレンジの関連を分かりやすくするため、デフォルトではロドプシンの活性回復を短い時間で行っています。

回復に要する時間を長くすると、光子数の増加数比べ発火数の増加数が少なく、ダイナミックレンジの圧縮が起こります。

縦に拡大すると

小さい値部ではリニアリティが保たれています。

大きな値でノイズっぽくなっているのは、光子が未回復のロドプシンをたたき無視されるか回復済みのロドプシンを発火させるかの確率のためです。

このシミュレータは、概念の検証のためのもので、実際の回復時間である数分を数値的に取り込んだものではありません。

|

« ◆10m先の信号も100m先の信号も明るさは同じ | トップページ | ◇rasPiでDA変換(I2C制御) »