◇目の物覚えが悪くなった
目が覚えてくれる
人は瞬きをしますが、その瞬間、目の前が暗くなったりはしません。
閉じている間は、記憶されている画像と予測画像で埋め合わされます。
カメラアイという見たものをそのまま長期間記憶する特殊な能力を持つ人もいますが、それとは異なり瞬き補完はほぼ全員が持つ能力です。
瞬きは意識されませんが、意識して少し長めに目を閉じるとどうでしょう?
例えば読書中に少し長く目を閉じても読み進めることができます。
オーケストラでの演奏中は、譜面から目を離して指揮者を見たときも、譜面は短時間であれば目に残っており、短時間であれば迷うことなく譜面の続きに復帰できます。
小学校などで先生によそ見をしていると注意されても、生徒はきちんと黒板の表記なども把握している場合があります。目が覚えているのです。
(良く注意されました。ちゃんと見てるし、ちゃんと聞いているんですけどねえ)
目が覚えてくれなくなった
ん、が
ボケが始まったのか、目の物覚えが悪くなり、本を読んでいる最中に読み進めながら目を外すということが出来なくなりました。目を外すには一時的に読むのを停止します。そして復帰しそこなう事も
とても困っているのが、楽譜を追いながら、指揮者や他楽器演奏の動きなどを見ることが出来なくなったことです。
単に長く追えないだけでなく、指揮を見た後、場所に復帰できないことも起こるようになりました。
演奏会前後には曲を聞くと譜面の凡そのどのページで、空間上のどのあたりかというのが、そしておおよその絵柄、上がったり、下がったり、跳ねたりなどが浮かんできたのですがそれがなくなりました。意識して浮かべようとしていた訳ではなく浮かんできていたので、無くなったという感じです。
目がぼやけるようになったせいかもしれません。
画像としての記憶に頼るのではなく、音楽的解釈を行った上での記憶が出来なければならないのでしょう。残念ながら今更音楽素養を積むことは難しい。
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