
ルーペデッキ。ループデッキとばかり思っていた。それはともかく設定法メモ
私はなぜloupedeck live導入に至ったか
十数年前、左手入力デバイスを重宝していました。
◆左手用コントロールonlyキーボード
文字列を登録できるキーボードも購入し、帳票入力などで決まり文句を1キーで入力するなど、これも非常に重宝していました。
友達に依頼して作ってもらった足踏み式のシフトキーも重宝していました。
ところが、いずれもOSの変化に対応できず、廃棄してしまいました。
その後、良い製品の登場を期待していたのですが、どうも皆左手や足を使いたいとは思わないようで、なかなか現れませんでした。
やっと、映像クリエイター向けの左手デバイスがこの2,3年登場してきました。(まだ、足入力がないのが不思議でたまりません)
最近Excelでの作業が多く、煩雑なキー操作に辟易していました。
内容の関係上zoomIn/Out,スクロールを多用するのですが、キーとマウスホイールの組み合わせもやりづらいものでした。
さらに、Windows10はコントロール系のキーの取りこぼしが多くセル内改行(Alt-Enter)がなかなか出来ないという事態も発生していました。
他にも、都合によりAdobe製品が使えず代替として使っているGIMPの煩雑な操作も避けたいと思っていました。
Ctr-C/Ctr-V/Ctr-Zを1発で行いたい欲求も高まっていました。
次のような製品を探していました。
- ショートカット系の登録ができること
- Altが登録できること
- 単純テキストが登録できること
できれば、リスト定義が可能で、ボタンを押すと、PCのマウス位置にポップアップリストが出て、マウスで選択できればなおよい。
- ダイヤル操作で制御キー+マウスホイール動作をエミュレートできること
- タッチパネルでなく物理キーであること
- キーパッドに内容を示すことができること。小さな液晶/OLEDなどが付いたキーが望ましいが、単純に透明な蓋がある形でもよい
残念ながら、この要求を満たす製品がないのです。
streamdeckという製品が物理ボタンで使いやすそうに見えたのですが、ダイアルにマウスホイール相当を設定することができないようで断念しました。
今回導入することにしたloupedeckはとても残念なことに主部が物理ボタンではなくタッチパネルになっています。
タッチパネルはとても苦手で、HONDA-FIT3ではタッチパネル式のエアコン操作もできませんでしたし、SONYのヘッドフォンもタッチ操作が難しく廃棄しました。
loupedeckとにしました。
設定用アプリの導入と基礎設定
設定はloupedeckの設定アプリを用いて行います。
https://loupedeck.com/get-started/からダウンロードできます。
loupedeck本体をつないで、起動すると次の画面が立ち上がります。この画面はloupedeckに直ちに反映されます。
プロファイル⇒ワークスペース⇒各種設定の階層となっています。
このまま各種設定を行うことも可能ですが、(小心者の僕は)独自のワークスペースを作成し、そこに設定を置くようにしました。
この辺りの操作法はYoutubeなどに上がっている説明動画を参照してください。
タッチページ追加
図のタッチページの下にある+マークでページを追加できます。
今回ページは次の様にしました。
4枚ページを追加し、1ページ目にアプリの起動系、2ページ目にエディタ、Excel、画像取り扱いのショートカットを置きました。
3ページ目は仕事関連のPCアクセス、よく使う単語などを並べ、4ページ目はよく使うテキスト集となっています。
1枚目と2枚目を示します。
WEBアクセス群のアイコンは自作しました。
1ページ目のタッチパネル3段目の「消去」はバッチファイルの起動です。
タッチパネル周辺のダイヤル、物理ボタンはタッチパネルを切り替えても連動はせず、常に有効です。
アイコン群はGIMP以外は自作です。GIMPはネットで拾ったものに色を付けました。
2ページ目はダイヤルや物理ボタンの説明は省略してありますが、1ページと同じで有効です。
設定法の基本理念
「保存されたカスタムオプション」はフォルダ階層を作ることができます。
ここでは自分で定義したものを置くフォルダ「Aaショートカット」「Abマクロ」「Acダイアル」「Af一時的」を作ってあります。
やりたいこと別設定法
ここの設定は右パネルの(パックマン)「カスタム」で行います。
ショートカット
単純なショートカットを設定するには「カスタム」の[Keyboard Shortcur] を用います。
複数手続き、またはALT修飾を含むショートカット
ALT修飾を含む一連の操作、例えばALT-EnterやALT-H-O-I-Aなどを設定するには[マクロ]を用います。
ALT-Enterを定義しておけばWindows10の悪質な妨害によりALTが不安定な場合でもExcelのセル内に改行を入れることができます。
特定テキストを仕込む
特定テキストを仕込んでおきたい場合は[テキスト]を用います。
アプリ起動
端末ソフトやエディタ、ブラウザ等のアプリを開きたい場合は[アプリケーションを開く]を用います。
WEBページ起動
WEBページを開きたい場合は[ウェブページ]を用います。
バッチ起動
WEBページを開きたい場合は[実行]を用います。
今回は仕事の敵"WEBのキャッシュ"を消去するバッチファイルを実行するようにしました。
ダイヤル回転でショートカット実行
ダイヤル回転はクリック感を持ち、クリックの度の動作を方向別に指定できます。
指定には[ダイヤル調整]を用います。
定義されたものは図上のダイヤルにドラッグすることで動作します。
今回はESC<->TAB,カーソル上下移動、カーソル左右移動を入れました。
回転の他、押すことによる動作も設定できます。押すことによる動作は、他の方法で作成された定義が使えます。
ダイヤルにマウスホールエミュレート設定
[OS]-Mouse-Wheelでマウスホイールのエミュレート機能一覧が表示されます。これを図のダイヤルにドラッグすれば設定されます。
今回は左ダイヤルに上から上下スクロール、左右スクロール、zoom+-となるよう設定しました。
下段の物理ボタン設定
ショートカットの割り当て
作業に於いて最も重要な操作である「Undo(Ctr-Z)」は物理ボタンに割り当てました。ショートカットとして定義されたものをボタンにドラッグしました。
「Copy(Ctr-C)」,「Paste(Ctr-V)」もタッチパネルでの操作は難しすぎるので物理ボタンに割り当てました。
ナビゲーション設定
図の物理ボタンを右クリックすると、ページ選択割り当てや色指定のパネルがでます。ボタンでのページ切り替え等が設定できます。