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◇複眼なのに左右に分かれている理由

 複眼なのに左右に分かれている理由

昆虫は左右に複眼のセットを持ちます。

1セットの複眼で一つの視野、一つの画像を構成するものと思われます。

カマキリは2つの複眼セットを左右かなり離れた位置に持ちます。これは立体、獲物との距離を認識するためだと考えられます。

ハエはかなり近接した、ほぼ接触した位置に複眼セットを持ちます。
それでも一体化はせず、2個のセットとなっています。
これだけ近い位置にあるなら、いっそ一体化しても良さそうにも思えますが、基本的な空間認識機構として、1セットの複眼で、カメラ眼と同じように一つの映像を認識するものとなっているのでしょう。
距離感などをどれだけ持てるのかは分かりませんが、2つの映像を元に空間認識を行うのは2つのカメラ眼を持つ脊椎動物と同じだと思われます。
単純に広い視野が必要なだけであれば1個にまとまっていてもよいはずです。ただ、脳の作り、体の発生などとの関連で2個になっている可能性もあります。

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