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◆Topic,Subjectと主体,命題と象と鼻

 Topic,Subjectと象と鼻

大分以前に、「象は鼻が長い」を「Topic/Subject/Verb」だと記述している本を読み、気になったのですが、なんという本だったのかを忘れました。

最近、ちょこっとだけ次の記述の有るものを見つけました。

    象    は 鼻      が 長い
    Topic    Subject    Present

Topic:話題、Subject:主語、Present:現在形です。

象は主語(subject)ではなく話題の提示(Topic)であり「は」は格助詞ではないという意見が見られます。

次の文をどうとらえるのでしょう?

    象   は 頭      が いい
   ?Topic   Subject    Present
    象   は 賢い
   ?Topic   Present

「象は賢い」なら「象」はsubjectと見做すのではないでしょうか?

「象は頭が良い」というのは「賢い」という単語ではなく「単語の組み合わせ」で概念を表しており、やはり「象」はsubjectと見做すべきだと思います。

次の文はどうでしょう?

    僕   は 水      が 飲みたい
   ?Topic   Subject    Present

水を主語(subject)と見做すのは無理があると思います。

主語(subject)という文法解析が間違っているのです。

 主体(theme)と命題(proposition)

日本語の基本構文は次のようになっています。

  主体χに関し命題ρがなりたつ χはρ 陳述構文
  主体χに関し命題ρがなりたつ χがρ 命題構文

2つは論理は同じですが、陳述構文は事実の表明に主に使用し、命題構文はその事実に対して別途考察をする場合に主に使用します。
命題構文は陳述構文のρとして使用することができます。

例えば、次のような文が構成されます

    χ= 象
    ρ= 賢い
    ->
    象は賢い

    χ= 象
    ρ= (
      χ=頭
      ρ=いい )
    ->
    象は頭がいい

    χ= 象
    ρ= (
      χ=鼻
      ρ=長い )
    ->
    象は鼻が長い

    χ= 僕
    ρ= (
      χ=水
      ρ=飲みたい )
    ->
    僕は水が飲みたい

χ(主体)を英語表現で何と呼ぶのが適切でしょうか?
ここではtheme(主体)としました。

ρ(命題)はpropositionはとしました。

χのうちρの動作主体、属性主体、同値主体となるものを特別に主語(subject)と呼びます。

とても残念なことに文法用語は英語等ローカル語をベースに組まれており、文の主体の中で特殊な存在にすぎない「主語」を根本のものとして扱います。
例えば、文構成をSVO(Subjact-Verb-Object)やSOV(Subject-Object-Verb)などと表すのはあくまで英語等に割り当てることができるだけで、Sを拡大解釈しないと日本語には当てはまりません。

主語(subject)述語(predicate)という表現はtheme,propositionの限定解釈としてのみ許します。

 雑談;「は」は格助詞の王です

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