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◇Xperiaでハイレゾ再生-PowerAmp

前の記事◇AquosZetaからXperia 10 iiへから分離しました。

上はXperia10iiに今回導入した音楽プレーヤ・アプリ「powerAmp」 の画面を並べたもの。アートワークの色が制御パネルに反映されていてなかなか見た目の良いものになっています。
NFCでワイアレスヘッドフォンとの接続も楽になったし、スマホをwalkmanの代わりに使う気にさせるアプリです。

2021/01/09
walkmanを使うことは無くなってしまいました。しかもwalkman時代より頻繁に外で音楽を聴くようになりました。スマホはいつも持ち歩いている訳ですから当然ですね。

2021/06/27
ちょい外出時のヘッドセットが WI-1000X から WF-1000XM4 に代わりました。なかなか良い
◆WF-1000XM4でハイレゾ再生参照

 ミュージックからpowerAmpへ

512GのマイクロSDにwalkmanと同じ形式で楽曲情報が入っています。ハイレゾ音源も入っています。
これをスマホXperia10iiでそれなりの音質とそれなりの使い勝手で聞けるようにしたい。

 標準の「ミュージック」⇒クビ

標準の「ミュージック」は次の仕様のため全く使用不能でした。

  • アルバムアーティストに対応していない
  • ジャンルの下は階層化せず直接楽曲が並ぶ!!
  • フォルダの下は階層化せず直接アルバムが並ぶ!!

恐らくSONYとしてもジャンルの下に直接楽曲が並ぶ仕様は馬鹿げているとして、説明上は無いモノとして扱われています。

音はいいのですが、楽曲(アルバム)の選択が現実的に不能である「トンデモ仕様」のためクビです。

 powerAmp

walkman,foobar2000+AVControler,minimServer+AVControlerの使いやすさには及びませんが、一応使えるものにはなっています。

  • アルバムアーティストに対応し、アルバムアーティストリストがある
  • ジャンルの下にはアルバムが並ぶ
  • 階層化したフォルダはある

アルバムアーティストリストは残念ながら階層化は出来ませんが右端に表示されるABCタワーをクリックまたはなぞることにより素早く目的のアルバムアーティストにたどり着くことができます。

 rocketPlayer

残念ながらアルバムアーティストリストでは目的のアルバムアーティストにたどり着くことは困難でした。

 フォルダ設定

指定法は若干混乱していますので、下に流れを載せます。入り口は右下の[Ξ]です。
フォルダ選択画面の[有効]というのは媒体が有効ということであってpowerAmpの参照フォルダとして有効化されている訳ではない点に注意が必要です。
[このフォルダを使用]->[フォルダを選択]という流れも分かり辛いので注意が必要です。
[フォルダを選択]をクリックした時点でクルクルが始まります。
なお、媒体を入れ替えた場合などは、[音楽フォルダ]の上にある[フル再スキャン]を行う必要があります。

 音質設定

当初、ハイレゾ対応bluetooth-LDAC接続のヘッドフォンでハイレゾ音源を再生させたところ、妙に籠ったような音になり、標準の「ミュージック」よりかなり音質が悪く、Xperiaそのものが失敗だったかなと思ったところ、
 [Ξ]⇒[設定]⇒[オーディオ]⇒[出力]⇒[ハイレゾ出力]で
  「有線ヘッドセット」と「Bluetooth」をon
すると「こもり」は無くなりました。

さらに、
 [Ξ]⇒[設定]⇒[オーディオ]⇒[出力]⇒[ハイレゾ出力]
  ⇒[Bluetoothの歯車]⇒[サンプリング周波数]⇒96khz選択
 --- あるいは
 [Ξ]⇒[設定]⇒[オーディオ]⇒[出力]⇒[Aaudio出力]
  ⇒[Bluetoothの歯車]⇒[サンプリング周波数]⇒96khz選択
             [サンプルフォーマット]⇒Float32
とするともう一段音が良くなりました。
(当初は[ハイレゾ出力]の設定でしたが、途中で音が悪く変わってしまい[Aaudio出力]設定に変更しました)

ヘッドフォンの設定に関しては、接続した上でpowerAmpとは別に本体で設定します。
 スマホの[設定]⇒機器接続⇒(当該機器:WH-100XM3など)の歯車
  ⇒HDオーディオ:LDAC
   ⇒ワイアレス再生品質◎音質優先

これでwalkmanとそんなに遜色ない、聴いていて嫌にならない音にはなりました。(ま、こういうのは人によるとは思います)

 基本UI、アルバムアーティストでの探索

結構見た目も良く(冒頭の絵参照)まあまあの使い勝手を持っています。
アルバムアーティストのリストはアルファベットで階層化はしていませんが、右のABCバーをクリックまたはなぞれば[A]だとか[B]だとかの先頭文字が出て、何とか目的のアルバム,楽曲にたどり着くことはできます。

アルバムアーティストのリストを表示するには
 [Ξ]⇒[設定]⇒[ライブラリ]⇒[リスト]⇒[ライブラリリストオプション]
で表示されるリストで「アルバムアーティスト」にチェックを入れます。
下のように[田]で表示されるリストに「アルバムアーティスト」が載ります。

 その他の補助機能

 グラフィックイコライザー

画面下部のメニューバーの[田]ボタン右の[Ш]ボタンでグラフィックイコライザーが表示されます。

楽曲画面に戻るには、イコライザーの下の楽曲名部をクリックします、

 ビジュアライザー

楽曲画面のアルバムアート下の一番左のボタンをクリックするとビジュアライザー表示となります。
「楽曲」⇒「楽曲+ビジュアライザー」⇒「全面ビジュアライザー」⇒「楽曲」の順で画面は切り替わります。
「全面ビジュアライザー」時に画面をクリックすると一時的に「楽曲」表示となりボタンを押すことができます。

下はリストの「ダンテ交響曲」をビジュアライザー有効にして再生している所。動きが無いと少し分かり辛いですが、曲のおどろおどろしさと良くマッチしています。

アルバムアートを隠さないようにも出来ます。

ビジュアライザーを生かしながら音楽再生をするとバッテリーは5時間強で無くなるようです。

 オーディオ情報

このアプリのaudio情報を出してみました。
 [Ξ]⇒[設定]⇒[オーディオ]⇒[オーディオ情報]

bluetoothの設定に関しては音質設定を参照してください。

bluetooth接続時

ヘッドフォン端子接続時

 有線ヘッドフォン

残念ながら音質は良くありません。音楽用ではないと言い切れるレベルです。ワイアレスの方が良い音となります。

以前の記事 ◇イヤーチップとケーブル;EAH_TZ700 で取り上げたPanasonicのインナーイヤーレシーバEAH_TZ700がwalkman:NW-ZX507 (ヘッドフォンでハイレゾ;MDR-Z7M2参照) と相性が悪く、耳への微妙な接し方で音が一瞬途切れてしまいます。
少し耳に押し込むと完全に音が消えます。

これをXperia10iiに挿してみたところ、耳に押し込むようにしても音が消えることは無くなりました。

理由は分かりませんが、直流成分の扱いがNW-ZX507とXperia10iiで違っているのかも知れません。

ということで、EAH_TZ700は値段約1/3のスマホの出力用になってしまいました。無駄遣いだったと悔やんでいます。

冒頭の写真はEAH_TZ700を挿しています。
ちなみに、裏側にある小さなポッチはNFSの場所を示すために付けたものです。 (◇NW-A40とWI-1000Xとポッチとマジックテープ参照)

 walkmanに未来はあるか?

難しい気がします。
超高音質の装置として小さな市場は残るでしょうが、ポータブルオーディオの位置づけでどのくらいのニーズがあるか。

Android化したNW-ZX507は反応が悪く使いづらいし、アプリがよく止まるし、だんだんと使わなくなりました。
NW-A40の方は使ってますが、よほど長時間聴くことが想定されてバッテリーが不安な場合を除いて、Xperiaで済ますようになりそうです。

オーディオファンのための高音質Xpreiaなんて方が売れるかも。あれば買うかも。

下の写真はXperia/NW-XZ507/NW-A40。

デフォルトのアプリ「ミュージック」が殆ど使い物にならないのは、walkmanの市場を奪わないようにという配慮ですかね。

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