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ヘッドフォンでハイレゾ;MDR-Z7M2

 ヘッドフォン(MDR-Z7M2)でハイレゾ

ハイレゾのソースを幾つか入れたのですがヘッドフォンでは今ひとつ感動がないので、おそらく再生環境が悪いのであろうと、 これまでのワイアレス・ノイズキャンセリング・ヘッドフォンとは異なるバランス接続型のヘッドフォンと、バランス接続出力のあるwalkmanを購入しました。

ヘッドフォン MDR-Z7M2 と NW-ZX507 です。

確かに次元の違う音にはなりました。

音一つ一つがくっきりとし、例えばスラットキン/リヨンのベルリオーズ/幻想交響曲(flac 96kHx/24bit) では2楽章の2台のハープが左、右とくっきりと分かれて聞こえます。
同じソースをWH-1000XM3で聴くと少し音像がにじんで聞こえます。意識すると左右に分かれているのは分かりますが、位置を明確に訴えて来るものではありません。
もちろん、ハープの音の粒々感だけではなく、全ての音がきちんとした空間に配置され、音楽がより鮮明に感じ取れることがこのMDR-Z7M2(+NW-ZX507)の素晴らしさです。

音像がはっきりする他、木管楽器の艶っぽさなどもドキッとさせられるものがあります。

弦楽器群の生々しさも素晴らしく、彩りもののオーケストラ曲以外でも、カレンチスのチャイコの6番など価値が高まります。 もちろん演奏が素晴らしいのですが、音の一つ一つが明瞭であることにより、演奏家たちの心まで押し寄せてくるような圧倒的な力が感じられるようになるのです。

僕はオーディオマニアではありません。しかし、こうやってだんだんと嵌っていく(はまっていく)気持ちは分かります。

 古いアナログ録音のハイレゾ化

以前の記事 「◇moraのハイレゾ楽曲とwalkmanとfoobar2000」 でも少し触れたのですが、僕にとっての「第九」はカラヤンの'62年版で、これのハイレゾ版が欲しいなと思っていました。
(AACから可逆圧縮に変えてとても音が良くなったのでさらなる高音質を期待していました)

単体で出ているものが見つからなかったので結局1番~9番のセット(flac 96KHz/24bit)を購入しました。
買っていなかったのは使っていたmicroSD:128Gが残り容量5Gしかなくそのままでは入りきらないのですが256Gに置き換える決心がつかなかったからです。 いつの間にか256Gも安くなったので置き換えることにしました。

残念ながら期待した程のものではありませんでした。
まあ、昔のテープ録音だし、ジッターやヒスノイズや転写など問題は沢山あるんでしょうね。

e-onkyoもmoraも販売サイトで音源の録音年、録音形式は殆ど書かれていません。
192kHz/24bitのものもかなり多いですが、アナログテープからのリマスタリングではあまり意味がない気もするし、 デジタルになって以降でも44.1kHz/16bitからのリマスタリングでは意味がないでしょう。
購入の判断の材料としてぜひ載せてもらいたいものです。

 もっと低音を、さらにノイズキャンセリングも

MDR-Z7M2は音楽の繊細さを楽しむことができます。しかし、コンサートホールでのあの重低音のエネルギーを感じることはできません。

低音を強化しても全体の音質が落ちてしまうということはないと考えます。
「誰にでも分かる低音を望むのはオーディオを知らないやつらだ」という歪んだエリート意識を捨てて開発してもらいたいと思っています。


ノイズキャンセリングを音質へのダメージなく行うことは不可能だと思います。
とはいえ、僕はヘッドフォンをすると心臓の鼓動が聞こえてしまうので、それを消すことは音楽をより楽しむことに繋がると思います。


実はインナーイヤー式が一番いいのではないかと考えています。

オーバーイヤー型のヘッドフォンではカップ内の空気を介して音が伝わるのに対し、インナーイヤー型であればより短かく単純な形の経路を通り音が鼓膜に伝わり低音から高音まで出しやすいのではないでしょうか?

耳介の音響効果は大きい筈でそれを無視して設計されたオーバーイヤーヘッドフォンよりインナーイヤー型の方がより'正確に'音が届くはずです。
もちろん耳介の効果がある方がより'自然'な響きを感じるかも知れません。

一時期バイノーラル録音が話題になっていたことがあります。ハイレゾでかつインナーイヤー式のヘッドフォンを使えば価値があるものだったのかも知れません。

WI-1000Xはかなり良い音で、空間の分解能だけならWH-1000XM3より上です。WI-1000Xをさらに良い音にし、低音も強化したものが出れば買い替えを考えます。
コストを考えるとWx-1000シリーズとは別になるでしょうけど。

 スピーカーでハイレゾ

ハイレゾはスピーカーで聴く場合もやはり定位の良さが大きなメリットだと"感じます"。

AAC圧縮したものはスピーカー2本では聴く気にならず、疑似的な反響音をつけて5.1チャネルで、音像をぼやかしにぼやかして聞き流しています。

CDの可逆圧縮音源はスピーカー2本で聴くことが多いのですが、聴く位置を少し左右に偏らすと、音像がかなり偏って聞こえます。

ハイレゾ(の新しめの録音のやつ)は聴く位置をずらしても音像は余りずれません。

音の定位がどのような仕組みで得られるのか細かなことは分かりませんが、左右の耳の構造による細かな反射での単純でないフィルタリングが大きいと思いっています。
おそらくその時、44.1kHzサンプリングでは再生不可能な時間差が効いてくるのではないでしょうか?

CDは極めて良くできた規格だと思います。巷(ちまた)に流れているCDの音が悪い説は信じていません。しかし単純な音を聞かせて調べただけの20kHzまでで十分だという「理論」には大きな疑問を持っています。 この「理論」には音の空間認識に関することが全く含まれていません。

 個人的備忘録:flacの「アルバムアーティスト」タグ

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