walkmanを購入して一年、iPod-classicからの移行が満足できるレベルで完了し、iPod-classicは知り合いに譲りました。
ただ、WindowsPCでの楽曲管理はハイレゾを除いてiTunesのままです。
(iTunes管理楽曲をベースとした)walkman用SD
iTunes⇒walkmanの楽曲データ同期ツール(プレイリストも同期)を作成しました。
このツールを使えば最初に行う全転送以降は差分のみの処理となりますので短時間で
iTunseのデータをwalkman用媒体に同期転送することができます。
iTunseでの変更の反映が容易となったためiTunes管理楽曲に多くの改善を行いました。
artistとalbum-artsistを交換
全ての楽曲にアートワークを設定
幾つかの曲をロスレス圧縮に変更
ハイレゾ楽曲をフォルダ上に配置
walkman用のSDは次の形としました。
foobar2000-DLNAサーバ同梱
(dsd対応も行った)
iTunes楽曲バックアップを兼ねる(iTunesに戻す手続きを明確にした)
これまでのiPod-classicより完璧に近いものとなり、これで移行作業は完了です。
圧倒的に音が良く、かつ使いやすいものになりました。
ツール群
この作業のため、
次のツールを作成しました。
ファイルを読むだけのチェックツールはコマンドライン形式になっています。
対象フォルダを.bat内に記述して動作させます。
何度動かしてもファイルを壊すことはありません。
ファイル書き込みのあるツールはGUI形式になっています。
フォルダはGUIで指定します。動作開始時には[確認]操作が入ります。
いずれのツールのファイルセット(xxx.zip)も
A05_run.bat
でツールが起動します。
ソースも含まれており
A01_build.bat
でリビルドされます。
ソースは必ずしも美しくはありません。
一番重要なのは同期/転送ツールで、これによりiTunesでの変更にwalkmanを同期させる事が短時間で出来るようになったことにより他の作業を実施することができました。
色々な手続き
iTunesフォルダとwalkmanフォルダのデータ同期
2つのフォルダを比較し、変更のあったファイルと新規に作成されたファイルを転送し、削除されたファイルは転送先も削除する「フォルダ同期ツール」を使います。
記事:◆iTunes⇒walkman楽曲転送ツール
iTunesライブラリのプレイリストをwalkmanにも置く
iTunesでエクスポートされたライブラリ情報からプレイリスト・ファイル(m3u8)群を一括して作成します。
フォルダ同期と同時に行われます。
記事:◆iTunes⇒walkman楽曲転送ツール
アートワークを追加する
iTunesを介してAAC/ALAC(m4a)ファイルにアートワークを追加します。
記事:◇iTunesのアートワークをAAC(.m4a)ファイルに含める
画像ファイルの形式をチェックする(JPEG:BASE_LINE/PNG)
画像ファイルがwalkmanでアートワークとして表示できるものかどうか調べます、
記事:◆JPEGのbaseline判定ツール(jpeg構造解析ソース付き)
オーディオファイル内のアートワークをチェックする
オーディオaac/alac(m4a)ファイル内のcovrタグにセットされた画像情報の存在と形式チェックを行います。
先の画像ファイルの形式チェックを、オーディオファイルの内部データに対して行うものです。
記事:◆aacのアートワーク存在チェックツール(m4a解析ソース付き)
iTunesの楽曲情報のバックアップとリストア
今回のwalkman用SDからiTunesの楽曲情報・プレイリストを復活させます。
記事:◇iTunes楽曲データのバックアップとリストア
アーティストとアルバムアーティストを一括して入れ替える
ずっとアーティストタグ情報をアーティストとし、アルバムアーティストタグ情報を補助的なものとして扱ってきました。
walkmanでは分類用アーティスト情報にアルバムアーティストタグを使い補助情報としてアーティストタグを使えば曲名リストが見やすくなることが分かりました。
miniDLNAなどといったツールでも分類用にアルバムアーティストタグを用いていますし、iPadやiPhoneでもアルバムアーティストをアーティストとして取り扱い、アーティストタグはアーティストを意味しなくなっています。
そこで、今回、一機にアーティスト情報とアルバムアーティスト情報を置き換えることにしました。
記事:◆artistとalbum-artistを一括交換するツール
mora購入のハイレゾ楽曲をwalkmanで聴く
MusicCenterForPCでタグ情報を編集し、iTunesのフォルダに入れ同期させれればwalkmanで再生できることが分かりました。
記事:◇moraのハイレゾ楽曲とwalkmanとfoobar2000
walkman用SDにfoobar2000-DLNAサーバを同梱する
walkman用SDにfoobar2000を同梱することにより、walkmanに挿せばwalkmanの楽曲情報として、windowsPCに挿せばミュージックサーバとして機能する媒体を作成します。
記事:◇WalkmanのSDにfoobar2000DLNA同梱
foobar2000-DLNAサーバをdsd対応させる
component(3つ)を導入することによりdsdのネットワーク再生ができました。
記事:◇moraのハイレゾ楽曲とwalkmanとfoobar2000
顛末記
事のなりゆきはこんな具合でした。
今回の大がかりな作業を行うきっかけはSONYのソフト「Music Center for PC」の余りの出来の悪さでした。
昨年(2017)のバージョン-1では楽曲重複などとても苦労したのですが、なんとかwalkmanに楽曲を転送できました。
ところが今年(2018)のバージョン-2では転送できない楽曲が生じ、手作業での転送となりました。
そもそもMusicCenterForPCはフォルダ同期式ではなく単なるファイル転送なので、iTunesで変更があった場合、MusicCente管理とwalkman上の楽曲を全て削除して全体を転送する必要もあり、「使えないソフト」と見做していたところにこの「転送不能」が加わり、。。。「自作しかない」と判断しました。
フォルダ同期式のプログラムを作成したので、iTunesでの楽曲変更をwalkmanに反映させることが極めて簡単になりました。
このプログラムの作成中にiTunesのライブラリにあった数々の不整合が見つかり、修正し、整えることができました。
また、その作業中に、AACをロスレス圧縮に置き換えると驚くほど音が良くなることに改めて気づきました。walkmanの音の良さ故です。
そこで、walkmanの高音質を生かすため、良く聞く楽曲をロスレス圧縮に置き換える作業を行いました。
walkmanのリストにはアートワークが並びます。
訳あって入れてあったアートワークがぽつんと表示され、妙に寂しい感じを受けていました。
アートワークが設定されていない場合、曲の演奏中の表示も灰色の板が大きめに出るデザインであることもアートワークがとても欲しくなる要因です。
チェンジャーに入れてある1300枚余のCDと保存してあるCDケース群も人に譲ろうと考えていたこともあり、
アートワークを入れるのは今しかないと判断し、全楽曲にアートワークを設定しました。
抜けが無いかを手作業で調べていましたが、余りにも時間がかかるのでツールを作成しました。
折角SD上に楽曲データを置くのでfoobar2000-DLNAサーバとして機能させるようにしました。
さらに、iTunes用のバックアップとしての使い方も調べました。
もはや、iPod-classicに用はないと、アーティストをアーティストでなくアルバムアーティストにすることにしました。(当初手作業で試みましたが、楽曲の多さのため断念し、ツールを作成)
ハイレゾは試しです。ちなみにmora(SONYの音楽データ配信サービス)で購入したハイレゾデータはSDとは別にMusicCenterForPCでwalkmanの内臓メモリに置こうと考えていたのですが、ここでも楽曲落ちが発生しました。タグ情報に日本語をいれたのがまずかったのか、moraからダウンロードし直し、変更なしで転送すると転送できました。MusicCenterForPCは全く使い物にならないと判断し、楽曲データをiTunesのフォルダにコピーし、フォルダ同期させました。
最終的にかなり良いものになりました。
皮肉なことにMusic Center for PCの出来が悪かったおかげです。
ちなみにこの作業前のデータサイズは70G程度だったのですが、次のように膨れ上がってしまいました。
通常は差分転送ですが、参考までにSDを初期化してfull転送した所要時間も載せます。
転送先ドライブ G:
total space = 127723896832 bytes (118.95GB)
used space = 116057178112 bytes (108.09GB)
usable space = 11666718720 bytes (10.87GB)
======= 作業完了 所要時間 2:22:25.459
本筋とは全く無関係の雑談
書き出しのパクリ:
実は「事のなりゆきはこんな具合でした」というのは「ファーブル昆虫記」の書き出しから借りました。
当初「次の経緯で作業が進みました」と始めたのですが、不自然なので、消しました。
全体が計画立てて進めたものではなく、成り行きでこうなったので、文才のない僕としてはファーブルから言い回しを借りることにしました。
ちなみに、このブログではもう一つ書き出しの言い回しを借りた記事があります。
初期の記事◆タコは巻貝、イカは二枚貝?イカ、タコ、貝の進化系図
の書き出し「とても小さなころ。。。」はイギリスの作家ジョン・ウィンダムの「さなぎ」の書き出し、
「When I was quite small...」から借りたものです。
記事の内容が他人と被るのは避けていますがこういう「なぜか頭に残ってしまっている"言い回し"]を借りることは許されるでしょう。
walkmanへの期待
walkmanに欲しい機能
曲名リストの短縮化
最近はクラシック系のTitleの形式が大体定まってきたようで、複数楽章から構成される曲は各楽章に
作曲家名 楽曲名 楽章名
が付けられるようです。
Brahms: Symphony No. 2 In D, Op. 73 - 1. Allegro Non Troppo
Brahms: Symphony No. 2 In D, Op. 73 - 2. Adagio Non Troppo - L'istesso Tempo, Ma Grazioso
Brahms: Symphony No. 2 In D, Op. 73 - 3. Allegretto Grazioso ( Quasi Andantino) - Presto Ma Non Assai
Brahms: Symphony No. 2 In D, Op. 73 - 4. Allegro Con Spirito
困ったことにwalkmanで見ると、曲を区別する部分が完全に欠け、同じタイトルの並びとなってしまいます。
Brahms: Symphony No. 2 In
Brahms: Symphony No. 2 In
Brahms: Symphony No. 2 In
Brahms: Symphony No. 2 In
これを嫌い手作業で前半の同じ部分を削除しています。
Symphony No. 2 In D, Op. 73 - 1. Allegro Non Troppo
- 2. Adagio Non Troppo - L'istesso Tempo, Ma Grazioso
- 3. Allegretto Grazioso ( Quasi Andantino) - Presto Ma Non Assai
- 4. Allegro Con Spirito
このようなことをしなくても、同じ表記が続く場合、同じ表記の最後の記号までは省略するといったことがwalkman側で出来る筈です。
ぜひファームウェアの変更で。
曲の詳細情報を出しやすくしてほしい
現在「下フリック」でhome画面が出ますが、それは下の「本棚?」アイコンでも出来るので、
代わりに「曲の詳細情報」が出るようにしてほしい。
曲の詳細情報は
項目の並びを変えられるようにしてほしい。もしそれが無理なら、「作曲者」を「ジャンル」「リリース年」より先にして欲しい。
ぜひファームウェアの変更で。
DSEE HX->LDAC(bluetooth)
AAC圧縮音源をデコードした後DSEE-HXで疑似Hi-Res化を行って、blueoothにLDACで送り出せるようにしてほしい。
仕様としても分かりやすくなる。DSEE HXを宣伝しながら、使用できる設定がとてつもなく狭く分かり辛い現状は製品としてひど過ぎ。
DLNAサーバー機能の追加
DLNAサーバ機能自体は難しくないと思います。
Wi-Fiか有線LANかというのあります。できれば本体が少し厚くなっても有線LANを希望します。
「DSEE-HXでAACもハイレゾレベルに!」などと謳えば、NASの対抗品としても売れるはずです。
DLNAクレードルといったものでも構いません。
サードパーティーでも出せるのかな?
AMラジオbluetoothヘッドフォンで
ちょっとラジオでも、ってことはあります。
画面移動操作の統一と単純化を
フリックによる画面移動を「ライブラリ画面」と「曲画面」でそろえて欲しい。
例えば、ブックマーク画面への移動が「曲画面」の左フリックだけではなく、「ライブラリ画面」の左フリックでもできるようにしてほしい。
下フリックでは「ライブラリ画面」⇒「曲画面」⇒「曲の詳細情報」⇒「ライブラリ画面」。。。という移動にして欲しい
ぜひファームウェアの変更で。
iTunes同期プログラムのリリース
SONYとしては悔しいとは思いますが、iTunesで大量の楽曲を管理していた人は多いと思いますので、そういう人の取り込みに。
無理なくできることは実証済みです。
ついでに画像チェックも入れておけばiTunesではアートワークがあるのにwalkmanでは表示されないなどいうこともなくせます。
Music Center for PC
う~ん。。。
iPad:訳が分かりません!
ウェブ/Youtubeの閲覧にしか使っていなかったiPad-pro(128G)の音楽を同期してみました。
領域はこんな感じになりました。
iPadのmusicはアーティストがアーティストではなくアルバムアーティストなので、全く使えない状態でしたが、
今回全楽曲のアーティストタグとアルバムアーティストタグを入れ替えたため使えるようになりました。
今回の作業の目的はwalkmanで聴くことが第一ですが、iPadをもう少し生かそうというのも心の隅にありました。
で、
入れては見たのですがどうも変。
アーティストのリストにアイコンが出るようなのですが、全くセットした覚えもない、しかも全く関係ない画像が出るのです。
例えば「Bruckner」に表示される画像、誰じゃこいつら?
各楽曲にはアートワークは設定しています。それらはこのアーティストのリストには出ないのです。
例えば「Bach」の楽曲にはアートワークが設定されており、ちゃんと右側のアルバム一覧には画像が出ていますが、左のアーティストのリストには出ていません。
どうやらこのアーティスト・リストの丸いアイコンは利用者が付けるものではなく、
「iTunes storeに行け、さすればアーティストの楽曲が入手できるであろう」という「神のお告げ」 らしいのです。
リストという人の操作にとってとても重要なものをこのような意地汚ならしい「神のお告げ」で汚すことが許されるものでしょうか!?
信者はこれをありがたく受け取るのでしょうか?
気持ち悪い し不快極まりないもので、iPhoneやiPadのガラスが良く割れるというのも分かります。みんなイライラして乱暴な操作を行っているのです。
こんなとんでもないものを皆が(ガラス面を破壊しながらも)使いこなしている現実をとても信じることができません。
なお、右のアルバムのアーティスト名がBachと1983の2つになっています。
データが壊れていると思い調べました。どうやらリリース年が有る場合そちらを優先するようです。
年がそんなに重要かい?アーティストタグが設定されていればそちらを表示して欲しい。
ちなみに、walkmanのアーティストリストは右のようになります。
walkmanではアーティストの最初のアルバムのアートワークが表示されます。
本当は代表アルバムを指定することが出来ればよいのですが、そうすると楽曲ファイルをは別の管理が必要となってしまいます。
まあ、使ってみれば意味は分かります。
iPad-musicは意味が納得できません。良くiPad/iPhoneは「マニュアルが無くても使える」と言われていますが、「マニュアルがあっても意味が分からん」というのが正解ではないでしょうか?
結局:
なぜかネットアクセスが不調になりました。遅い、切れる。同じ環境のAndroid端末は問題ありません。
ひょっとしたらストレージの余裕がなくなったためかと、データを削除しました。
それだけではだめで、なんだかんだ色々手を打った後、無線LANのチャネルを5G帯から2.4G帯に切り替えると、よみがえりました。
Android端末は問題ないので電波状況が悪くなったわけではありません。
本当の原因は分かりません(本当に訳の分からんシステムなのでこれ以上時間を費やして原因を調べる気にはならない)が、結論としてはiPadにはネットコンテンツの閲覧以外を行わせてはならない。
たとえそれが単純な音楽再生であろうとも。
という所に落ち着きました。
(その後データサイズが大きくなったので、結局iPadには入れないことになったとは思います)
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