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◇AACとロスレス圧縮のとても大きな差

「Hi-Res.の時代になんて低レベルな」という人も多いとは思いますが。。。

 AACとロスレス圧縮の差にびっくり

前の記事 ◇iTunes⇒walkman楽曲転送ツール の作業中にiTunesで管理している幾つかの曲をAACからAppleロスレス(ALAC)に置き換えました。

特に音質アップを目的としたものではなかったのですが、結構いい音になりました。

そこで普段よく聴く曲をALACに置き換えてみました。

今まで聞いていたのとの差は歴然。

  • 音は柔らかいのにくっきりしている
  • テュッティーでもグチャっとならない
  • 低音が強く出ても高音が濁らない
  • 空間が見えるよう

同じ機器構成(Walkman A4x+WI-1000X)を持っていますので、念のため、AACのままのものとALACに置き換えたものを聞き比べてみました。


左と真ん中ではタグ付けの違いで曲名表示が少し異なりますが同じCDから取り込んだものです。iPodは左と同じiTunseデータで同期されたものです。

凄い差。音楽の価値が変わります。

いやあ、これまでAACの音も「いい音だ」と思って聴いていたんですけどねえ。
(とはいえ、ステレオセットで聴く場合、CDは2chダイレクトで、サーバーに置いたAACは疑似的反響音を付けて誤魔化していたのは、 いい音だと思ってはいても、いい音だとは感じていなかったってことでしょうね。ポータブル装置では聴き比べることもなかったしね)

全て元ネタのCDは残っているので、全部置き換えられればいいのですが。。。。

それと、ひょっとして元がHi-Res.のものなら、そのまま入れればもっといい音で(この壊れかけの耳でも)聴けるんでしょうか?

お気に入りのものだけでも何とか置き換えようと思っています。
ツールのおかげで転送は楽。転送が面倒だとなかなか置き換えしようと腰が上がりません。

それにしてもiPod+BOSEの音の酷いこと。古いものだから仕方ないけどね。まあ、ポップスやせいぜいピアノ曲を聴くにはいいけど。
iPod+BOSEだとALACに置き換える価値はない。

 データサイズ

同一ソースをAACからALAC(Apple lossless)に置き換えたところ次のようなサイズとなりました。

元  :AACオーディオ 128kbps 44.100 kHz
 D:\iTunes\Music\小澤征爾_Boston Symp.Orc_\交響曲 6番 _悲愴_ _小澤征爾_Boston Symp.Orc_
2018/10/28  15:44        17,815,514 01 I-Adagio - Allegro non troppo.m4a
2018/10/28  15:44         7,693,592 02 II-Allegro con grazia.m4a
2018/10/28  15:44         8,554,659 03 III-Allegro molto vivace.m4a
2018/10/28  15:44        10,530,158 04 IV-Finale  (Adagio lamentoso - An.m4a
               4 個のファイル          44,593,923 バイト

変換後:Apple lossless (486,472,571,468 kbps) 44.100 kHz
 D:\iTunes\Music\小澤征爾_Boston Symp.Orc_\交響曲 6番 _悲愴_ _小澤征爾_Boston Symp.Orc_
2018/11/02  21:46        66,790,354 01 Symphony #6 In B Minor, Op. 74, _.m4a
2018/11/02  21:46        27,885,394 02 - 2. Allegro Con Grazia.m4a
2018/11/02  21:46        37,496,231 03 - 3. Allegro Molto Vivace.m4a
2018/11/02  21:46        37,919,116 04 - 4. Finale_ Adagio Lamentoso, An.m4a
               4 個のファイル         170,091,095 バイト

複数楽曲を置き換え、 ◇iTunes⇒walkman楽曲転送ツール を動かした結果の表示を示します。
70Gから80Gになりました。

元  :-- 情報 --
iTunes MusicFolder              = D:/iTunes/Music/
ライブラリ情報中の楽曲数        = 15467
見つからなかったファイル数       = 5
重複するファイル数               = 13
重複するため転送しないファイル数 = 13
有効な楽曲ファイル数             = 15449
  .m4a AACオーディオファイル 44100hz/128bit : 14592
  .m4a AACオーディオファイル 44100hz/256bit : 393
  .m4a AACオーディオファイル 44100hz/320bit : 431
  .m4a Appleロスレス・オーディオファイル 44100hz : 31
  .m4a Appleロスレス・オーディオファイル 96000hz : 2
有効楽曲ファイルの総サイズ       = 76198998280bytes (70.97GB)
有効楽曲ファイルの総演奏時間     = 50days 9:12:14
MusicFilder直下のフォルダ数      = 658

変換後:-- 情報 --
iTunes MusicFolder              = D:/iTunes/Music/
ライブラリ情報中の楽曲数        = 15440
見つからなかったファイル数       = 0
重複するファイル数               = 0
重複するため転送しないファイル数 = 0
有効な楽曲ファイル数             = 15440
  .m4a AACオーディオファイル 44100hz/128bit : 14144
  .m4a AACオーディオファイル 44100hz/256bit : 393
  .m4a AACオーディオファイル 44100hz/320bit : 397
  .m4a Appleロスレス・オーディオファイル 44100hz : 503
  .m4a Appleロスレス・オーディオファイル 96000hz : 2
  .mp3 MPEGオーディオファイル 44100hz/260bit : 1
有効楽曲ファイルの総サイズ       = 86372904447bytes (80.44GB)
有効楽曲ファイルの総演奏時間     = 50days 10:3:34
MusicFilder直下のフォルダ数      = 658

楽曲の追加と削除が少しありますが、大勢に影響はなく、AAC->ALAC変更の差が主な要因です。

 古い録音でも

写真の曲は、1991年リリースの「小澤征爾/Saito Kinen Orchestra:ブラームス交響曲2番、3番」です。
豊かな響きを持ったいい録音です。

もっと古い録音だとAACでも変わらないかもと思い1962年リリースの「カラヤン/ベルリン・フィル:ベートーベン第9番」も入れ替えてみました。
音一つ一つに絡んでいた感じのざわつきノイズが消え、柔らかで自然な音に変わりました。

とはいえ、CDレベルになっただけです。

 ピアノ

オーケストラ程の感動はありませんが、ショパンは煌びやかに、バッハもくっきりと響くようになりました。

バルトークのPコンの3番(アシュケナージ、ショルティー、ロンドン版)のピアノは元から華やかで良い響きだったのですが、さらに艶が出ました。
なぜか「あっ、スタインウェイの音だ」と感じてしまいました。

本当はカチッとしたアタック音が聴けるかなと思ったのですが、さほどではありません。まあ、CDレベルになっただけですしね。

 クラシック以外

実はピンク・フロイドの「狂気」はヘッドフォンで聴くと耳の奥の方が痛くなり(熱くなるような感じもある)全く聴かなくなっていたのですがALACに置き換えると大丈夫になりました。
AACの方はやはりだめです。iPod+BOSEはAACでも大丈夫なのですがちゃんと音が出ていないからでしょう。

ビートルズはとても力強い音になりました。アランパーソンズ・プロジェクトはそれなりに綺麗に。ただ、カーペンターズは音像が遠くになり、少し引っ込んだ弱い音になってしまいました。
カーペンターズもリマスタリング版などが出るとまた違うのかもしれません。
ビートルズのCDも古いやつは悪いですしね。(多分、ライブラリから削除することになると思います。ALAC化で容量の余裕が大分無くなってますので)

ドラムなどもっと生々しくなるかなと期待したのですが、それほどではありません。まあ、CDレベルになっただけですしね。
入力系の限界か出力系の限界なんでしょうね。生で聴くドラムや太鼓のエネルギー感を再生するのは圧縮されたされないの問題ではない。



 結局、気持ち良く聴けるかどうかですね(2020/02/02)

AACをALAC置き換えた結果、それまで何となくあまり聞かなくなっていたステレオセットが復活しました。

AACでは明確に音が酷いと感じなくても、"聴きたい"という欲望に繋がらず、徐々に聴かなくなってしまっていたのだと思います。
AAC化してLANを介してとても簡単に音楽が聴ける環境にしていたにも関わらず、CDを捨てることなく聴いていたのはそういうことでしょう。

ALAC化して楽に音楽をそれなりに聴けるようになったのでCD(1300枚ほど)をひとに譲りました。

さらに、ハイレゾ楽曲をネットでダウンロード購入し聴くようにになりました。

ハイレゾは「心地よい」「聴き続けていたい」

音響心理学なんてのは結局単純な音を聞かせて「意識できる範囲」で調べるしかないので、あんまり意味がないように思います。
そんなもので「理論上」などと言われても。。。。

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