◆エレベーターを横切る光と時間経緯
エレベーターを横切る光
一定速度で上昇するエレベーターがあるとします。
そこを光が横切るのを、エレベーターの外と内から観測します。
エレベーターの外からはx-yの経路を描きます。
一方エレベータの中での観測では光は右の図のA-Bの経路を通ります。
x-yの経路で仮に1秒かかったとすると右の図エレベータ内A-B経路は(x-yより長くかつ光速は一定ですので)1秒以上、例えば1.1秒かかることになります。
動いているエレベータは時間が速く進んでいるということになります。
あれ?動いているものは時間が遅くなるのでは?
はい、確かに点Bの固有時間の経過をz-yに関して追いかけると遅くなっています。
AとBが最初から持つ時間差
エレベータ内で光はAから入ってBから出ます。
以前の記事 ◆光行差と波と粒子と特殊相対論で示したように、移動する系では、移動方向の前方ほど、固有時間が遅れます。
AとBに予め0.1秒のずれがあったとすれば、光がでxAからByにまで1秒かかって移動した場合、
Aに入光した時刻(0.0)とBから出光した時刻(1.1)の差(By[1.1]-xA[0.0])は1.1秒となります。
エレベータを基準にすると光は斜めになった経路を1.1秒かけて走ったことになります。
zとwが最初から持つ時間差
エレベーターを基準とすると、zとにwは予め時間差が存在することになります。
この時間差はA-Bの時間差の反転したものと同じです。
このためエレベータ外の時刻の差(By[1.1]-Bz[0.0])は1.1秒となります。
一方エレベータ内の時刻の差(By[1.1]-Bz[0.1])は1秒となります。
外部から見るとエレベーターのB点の固有時間はゆっくりと進むのです。
まとめると
つまり- 光はx-y間を1秒で移動。(By[1.1]-xA[0.1]=1.0)
- 光はエレベータ内A-B間を1.1秒で移動(By[1.1]-xA[0.0]=1.1)
- Bはw-z間を外から見て1.1秒(By[1.1]-Bz[0.0]=1.1)、内部時間で1秒で移動(By[1.1]-Bz[0.1]=1.0)
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2018/04/30:図上のポジション名と説明にずれが有ったので修正
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