◆戦艦大和プラモを金属っぽく塗装
ブラックYAMATO塗装
艶消しの黒で全体を塗装していた戦艦大和を少し塗りなおしてみました。
「TAMIYA 1/700 ウォーターライン シリーズ」の「戦艦大和」を部品がランナーについた状態で全体に艶消し黒スプレーをかけ、組み上げたものです。船底も黒にしてあります。
本物の写真を見ると大和は確かにかなり黒っぽい金属質ですが、煙突トップの黒との差で分かるように、真っ黒ではない。
模型に比べて機関砲などが少ないし艦橋もシンプルですね。模型の方は後期の改修版なんでしょう。年代別の大和の模型もあるのかな。
甲板
先ずは甲板を「ウッドブラウン:クレオスN-84」で塗ってみました。
余りにも明るい上、テカテカしてきたので、「艶消し剤フラットベース:クレオスN-40」と「マホガニー:クレオスN-84」を混ぜて塗りました。
艶消し剤のせいか、ちいさなブツブツが残ってしまいました。それに、板の模様がほぼ消えてしまいました。
鉄部
甲板の塗料が付いた部分を「アイアン:クレオスmc212」で胡麻化そうと思ったら、想像以上に明るい色だったので、結局鉄部の殆どを塗ることになった。
少し明るくなって艦橋の構造も見えやすくなりました。でも、今ひとつ良い方向に向かっている気はしません。
鉄部の角を光らせる
ドライブラシで銀塗りをしようとしたのですが上手く銀が付きませんでした。
一部無理やり塗ってみましたがあまりよくありません。
使ったのはGXアイスメタリック:クレオスGX214
鉄部に塗った塗料は擦ると金属っぽくなる奴だということで、硬めの綿棒(毛羽立ちしない)で角を擦ってみました。
少し手前から光を当てると
右舷側は
木の部分がひど過ぎますねえ。
横から見ると
こんなもんでも適切な照明と背景を与えると冒頭のような写真になります。
屋外で陽が当たっている状態で撮影しました。バックの空も一緒に写ったものです。海は後から合成しました。
塗り方がヘタでまだらになってしまった船体側面も逆にリアルな感じがします。
とは言え飾るにはちょっと汚い出来上がりとなってしまいました。
(飾るに適した綺麗な塗装と撮影に適した塗装は別になるのかも知れません)
### 反省:備忘録
もう少し丁寧に慎重に集中力を持って、ちゃんと適切な時間をかけながら、やるべきでした。
(待ち時間を要する仕事の片手間に切れ切れの作業で行うべきではない)
塗料に関する下調べも不足。
特にアクリル系ならアクリル用シンナーでいいと思うと、そうでもない。
銀はシンナーで薄められませんでした。
ドライブラシも全くだめ。乾いてからは全く塗料が付きませんでした。
半光沢でもかなり光沢がある。艶消し剤は使い方が難しい。
広い面を小さなブラシで綺麗に塗るのは、相当の腕が必要。ランナーについたままマスキングしてスプレーを使うのが確実。 (エアブラシは多分僕には無理。)
合成を考えて写真を撮る場合は、合成する空間の光の様子を予め考えること。
太陽の向きが重要であることは言うまでもありませんが、
海に合成するなら海面の照り返しを予め入れておかないと後から調整するのは難しい。
雲の形状が思ったより仰角を反映するのも注意すべき点です。
写真は家や電線が写るのを嫌って船を斜めにして見上げるような形で撮影したのですが、
3枚目の写真は雲が明らかに見上げた形となってしてしまい、水平の海と合わせると不自然になってしまいました。
画像処理:
- 冒頭の写真:海と合成、ハイライト部を白飛びさせ、中間部の輝度を下げた
- 補-1:撮影した画像。トリミングのみ
- 補-2:海と合成、トーンを整えるためコントラストを下げ青を被せた
- 補-3:雲の向きが悪く調整前に採用を断念した
### 合成は邪道か
模型を作ったらこういう合成って誰でもやってみるものかと思ったのですが、ネットではあんまり見ないですね。
多分、プラモマニアにとって自然光照明だとかましてや合成など「邪道」なんでしょうね。
例えば「盆栽を風景に合成するようなもんだ」って感じでしょうか?
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