◇ちきゅうは大きかった
ちきゅうは大きい
同スケールの大和と並べるとこんな感じ

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地球深部探査船「ちきゅう」はその独特のプロポーションのせいで余り大きく見えず、せいぜい長さ100m程度だと思っていました。
実際には210mあります。大和の263mと比べるともちろん小さいのですが、それでもかなりの大きさです。
中央部の掘削やぐらは70mあります(艦底からなら130m)。 大和の艦橋は30mです(艦底からなら50m)。
光を通さないプラスチックはできないものか
プラモデルのいかにもプラスチック然とした見た目の大きな要因はプラスチックが半透明であり光を通し内部で拡散することにあると思います。
もちろん、サイズにあった細かな造形ができないことも原因ですが、大きな部品でも不自然です。
ダイキャスト製のモデルの質感の良さは「光を通さない」ことにあります。
今回は余りにもプラスチックっぽいので、白い"サーフェイサー"をかけてみましたが、大きな効果を得るには至りませんでした。
一旦黒塗してその上に白を塗るというのも少し考えましたが、冒険すぎると断念。
薄い部分だとこんなに光が通ります。

光不透過プラスチックなんて出来ないものですかねえ。
プラモデルを革命的にリアルにできると思うのですが。
接着不要の業、凄い!
このプラモデル、「ガンプラ」の技術を用いているということで、殆どのパーツが嵌め込み式で、接着はごく限られたものだけで済みます。
プラスチックが微妙に柔らかいので、本の少しだけ穴を小さくすることで、嵌め込み式にできる。精密な整形技術あってこその業なんですね。
なお、残念ながら嵌め込み式の限界で「ハセガワ 1/700 ウォーターライン シリーズ」のような細かなパーツ化は出来ないようです。 とはいえ、楽!
塗装なしでもそれなりに
パーツは色付きで、塗装も最小限でいい。(凝らなければ)
青と緑のシールが用意されており、船体の喫水部、通路に貼るようになっています。
喫水部の青には驚きました。
さすがにヘリポートのマークや船名などはデカールです。

ガンプラは作ったことが無いのですが、噂は聞いています。 こんな感じではめ込むだけ、接着剤不要、塗料不要、で作れるんですねえ。多分。
墨入れ
とはいえ、
操舵室の窓などそのままではいくらなんでも不自然なので、墨を入れることにしました。
細かい切り込み筋なども墨入れで浮かせ出しました。
小さい窓はうまく墨が入らず、0.8mmのマイクロドリルで穴をあけました。

誰でも綺麗に墨入れができる専用塗料、ツールってないんですかね。
実は当初墨入れをしようとしたとき、周りをうまく拭き取れず、かなり汚れてしまいました。
白の塗料でごまかそうとしたらさらに酷いことに。
写真ではあまり分かりませんが、左舷デッキ部の壁がグチャグチャになっています。
船首左舷の小窓の並びも汚くなりました。
一つ前の写真では、船首甲板の緑が白く汚れていますが、これは線を白で浮かばせようとして失敗したものです。
#206/09/29
タミヤの「スミ入れ塗料」というのがあるとのこと。
エナメル系塗料であり、はみ出した部分は溶媒を染み込ませた綿棒で拭き取れるという。
汚し、ウェザリング
船体には上から下に流れる独特の汚れがあります。
以前作成した「いずも」(◆いずもと大和参照)にはそれとなく入れました。
今回は入れていません。
墨入れミスによる意識しない汚しはかなり入ってしまいました。
ウォーター・ライン・シリーズではつまらないだろうねえ
船底のアジマス・モーターや、キモとなる中央部船底を貫いて海中に掘削パイプなどがあるので水上部だけではつまらないものになります。
この掘削パイプがなぜか透明のプラ棒になっていました。キモだよキモ。透明でどうするよ。
てことで白く「塗装」しました。

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右舷側も示します。

(写真はクリックすると拡大します)
備忘録
*墨入れにはマットブラックは使わない。拭き取りづらい。
ガンメタリックブラックが質感的にもよい。"適度に"薄めると、溝に毛細管現象のように広がる。
細かな拭き取りにはシンナーのみを付けた筆がよい。
*黒や深い色のベースに灰/白で墨入れを行なわないこと。拭き取れない。
*デカールは貼り付け後完全に乾くまで水平を保つこと。重力でずれることがある。
*塗料の拭き取りにティッシュは使わない事。繊維が残り取れなくなることがある。
### スケールモデル3題
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