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◆時空の始まり:妄想とこじつけ遊び

8世紀初頭に書かれた時空の始まりに関する物理学の論文「古事記」に関して 近代物理学に沿った解釈を与える。

 天地初発:時間が始まった

最初に生まれたのは時間である。

いや、生まれたというのは正しくない。

時はずっと流れていたのかも知れず、ただ、ある時点と次の時点で何も差がない状態だった。

つまり時間軸は完全対称で、何も始まっていなかった。

ある時、この対称性が崩れ、ある時点と次の時点で状態の差が生まれ、宇宙は始まった。

時間は何かが変化しているということに過ぎず、なんらの実体を持つものではない。
存在「する」という言葉自体が時間を内在したものであるので、「時間が存在する」という表現は自己言及による矛盾を含む。 計量としての時間は想定できる。しかしそれは空間の計量のように物差しを当てて計ることはではない。あくまで何かが変化した事を知るだけだ。時間そのものはそこを移動できるものでもない。移動という考えが時間を含んでいる。

時間は特別な何かではなく、論文では特定の名前を与えず単に天地が「始まった」と記述している。

 空間

 位置:アメノミナカヌシノカミ(天之御中主神)

当初は空間全体が完全対称であり、位置による差はなかった。つまり位置そのものが無いに等しかった。

まず、空間の対称性が崩れ中心位置「アメノミナカヌシノカミ」が生まれた。
天地が始まった後アメノミナカヌシノカミが生まれたのではなく、アメノミナカヌシノカミが生まれることそのものが天地の始まりだった。

位置が定まることは質量の基本であり、それはエネルギーそのものでもある。

アメノミナカヌシノカミは空間の特定位置を占めることなく宇宙全体に姿を隠した。 そして、宇宙のあらゆるところが中心、空間の基準となった。

 距離:タカミムスヒノカミ(高御産巣日神)

次に生まれたのは地点と地点を結ぶ距離「タカミムスヒノカミ」である。

タカミムスヒノカミは空間の属性となり姿を隠した。

 方向:カミムスヒノカミ(神産巣日神)

次に生まれたのはいずれかの地点から別の地点を結ぶ方向「カミムスヒノカミ」である。

方向はまだ漠然としていた。

カミムスヒノカミは空間の属性となり姿を隠した。

 方向の属性:2神ウマシアシカビヒコヂとアメノトコタチ

次に生まれたのは、カミムスヒを補佐し方向を明確にする2神「ウマシアシカビヒコヂノカミ(宇摩志阿斯訶備比古遅神)」と「アメノトコタチノカミ(天之常立神)」である。

2神は空間の属性となり姿を隠した。

 こうして宇宙空間はその始まりから絶対座標を持たないものとなった。

このようにしてアメノミナカヌシノカミと続く神々は宇宙空間そのものとなった。

宇宙は絶対座標で表すことができないものとなり、ある地点とある地点はそれぞれが中心であり空間の基準点であり、互いに異なる座標を持つこととなった。

生まれたのは空間の性質のみで、まだ物質はなかった。光すらなかった。

 加速と回転

時間と力、空間に関する2神が現れ、空間はさらにダイナミックなものとなる。
この2神は前の5神と異なり姿を隠すことはなかった。つまり、宇宙全体ではなく、局所的に姿を見ることができるものとなった。

 加速:クニノトコタチノカミ(国之常立神)

空間が定まった後、 加速「クニノトコタチノカミ」が生まれ、物理的な力が明確になった。

加速は単なる速度の変化ではなく「力」そのものである。
力によって加速されるのではなく「加速がある」ことを「力が働いた」と呼ぶ。

加速を単なる速度の時間微分と考えるのは正しくない。
速度は2点間の話であり、1点では全く定まるものではない。
加速は他の点とは無関係にその1点の属性である。クニノトコタチが生まれた理由がそこにある。

 回転:トヨクモノカミ(豊雲野神)

次に回転「トヨクモノカミ」が生まれた。

トヨクモノカミは多くの場合クニノトコタチノカミの協力を得て存在するが、 例えばスピンなどではトヨクモノカミが単独の姿を現す。

 重力

重力の性質はこの時点で定まった。
重力は空間の性質でありアメノミナカヌシノカミに始まる5神が生み出すものである。それを力として表現するのがクニノトコタチノカミとトヨクモノカミだ。
重力と回転の結びつきは奇異な感じを受けるかも知れないが、重力による集中は必ず空間の対称性を壊し回転を生み出すものであり、ほぼ同時に生まれた。

 物質を生む力

続いて物質を成り立たせる性質が生まれた。

力としては既に重力があった。物質が無いので実際には働いてはおらず空間の性質として存在していた。
これだけでは物質を生むことはできず、物質を生むためには引き合う性質と反発しあう性質を持つ正と負がペアとなる属性が必要であった。
このペアを「柱」と呼ぶ。

 強い力:ウヒヂニからオホトノベの3柱6神

先ず3柱のペア属性が生まれる。

  • ウヒジニノカミ(宇比地邇神)とスヒヂコノカミ(須比智邇神)
  • ツノグヒノカミ(角杙神)とイクグヒノカミ(活杙神)
  • オホトノジノカミ(意富斗能地神)とオホトノベノカミ(大斗乃弁神)
この3柱6神で、素粒子論でいうところの強い力が構成される。

各柱はそれぞれタカミムスヒ、ウマシアシカビヒコヂとアメノトコタチに絡むため、9個の空間属性を持つ複雑な力となった。

後にイザナキとイザナミによって生み出される物質の基本バリオンを成り立たせる力である。

 弱い力:オモダルとアヤカシコネ

次に弱い力「オモダルノカミ(於母陀流神)」と「アヤカシコネノカミ(阿夜訶志古泥神)」が生まれた。
この2神は、力としての意味合いは弱いが、後にイザナキ・イザナミが生み出す物質の性質に偏りを与える重要な役割をもっている。
「オモダル」は「ウヒヂニからオホトノベの3柱」の力に安定した偏り(たるみ)を与え、プラスのバリオンと電子、 あるいはマイナスのバリオンと陽電子即ち反物質という組合せを生む。
「アヤカシコネ」は不安定なアンバランス性(怪しさ)を強く持った属性であり、反物質が少ない原因となっている。

 電気力:イザナキとイザナミ

最後に生まれたのが電気力「イザナキノカミ(伊邪那岐神)」と「イザナミノカミ(伊邪那岐神)」である。

この段階では空間はエネルギーと力に満ちていたが、特定場所を排他的に占有し形を成す物質は存在していなかった。
エネルギーの揺らぎは起こっており力と力の反発はある。論文では力の反発が起こっている状態を「クラゲなす」と表現している。

イザナキとイザナミは物質を生み出すことを使命としていた。

 磁力:ヒルコ(神にも物質にもなれなかった)

イザナキとイザナミが最初に生んだのは、しかし、物質ではなかった。

生まれた「ヒルコ」はイザナキ・イザナミのように正と負の性質を持っていた。

ヒルコは物質ではなく、明確な形は持たないとはいえ、正どうし、負どうしを近づけるとまるで物質であるかのような感触が得られるもの"磁力"である。

ヒルコは正と負の性質を持ってはいたが、他の柱と異なり、2体の神ではなくその性質は分離できるものではなかった。

ヒルコは何処へともなく流され、イザナキ・イザナミの陰の存在となる。

イザナギ・イザナミはヒルコを生んだことにより光ともなった。

ヒルコはずっと陰の存在だったが、現代技術を支えるモーターの主たる力として日の目をみることになる。

 物質

この後、電気力たるイザナキとイザナミにより、物質が大量に生み出されていく。

 もちろん、妄想+こじつけです

基本の発想は、 宇宙の始まりは時間・空間が非対称になったところにあるという考えで、 ◆「論理の対称性」の自発的破れに置いたものと、 宇宙には絶対座標はないという点、時間は「存在」の基本ではあるが それ自体が「存在」するものではないという点です。

最近「古事記」に関する本で、「宇宙は生まれたのではなく始まったのだ」という 記述を見つけ、少し触発されてこの「妄想」となりました。

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