◆指さしとイヌ・ネコ、と言語
指さしに対する反応
イヌに対して指さしをすると、イヌは指のさしている先を見ます。
(そういう反応を示さないイヌもいます)
ネコに対して指さしをすると、ネコは指先を見ます。
イルカの調教などを見てもイルカはジェスチャーに反応は出来ても、指さしが意味するもの、 「指のさす方向に対象物がある」ということを理解しているようには見えません。
チンパンジーも指さしの意味を把握することは出来ないようです。
イヌが言語習得に一番近い所にいる動物か
論理・言語は外の対象を抽象的に示す事、理解する事から始まります。
ヒトでは当たり前に行うことですが、チンパンジーやイルカには出来そうにありません。
イヌが顔の向きなどでヒトに何かを伝えるということは無さそうですが、少なくとも ヒトの指示を理解します。
動物を用いた言語の研究(のようなもの)は皆話者にすることのみに注目していますが、
聞き手無しの言語はあり得ません。
ヒトの発達でもまずは聞き手としての能力から出てきます。
言語の研究には鳥やチンパンジーやイルカを使うよりイヌの方が適している気がします。
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