■空は白飛びさせよう
なぜ白飛びをそんなに怖がる
一番最初に買ったビデオカメラは、曇りの日は、空を画面に入れないようにしないと 対象物が真っ黒に写ってしまうものでした。
白く明るい雲が白飛びしないように、本来写したいものは真っ黒にしてしまうのです。
逆光になっている訳ではありません。順光で背景に真っ白な雲が輝いているのです。
雲の細かなグラディエーションは見事に再現されます。
写真なら、露出を上げて雲を飛ばせばいいのですが、動画ではなかなか上手くいきませんでした。 最近のビデオは大分賢くなっていてそれなりに撮れるようになっています。とはいえ、 室内撮影で窓が映っている場合などは、やっぱり対象物より背景を重視してしまうようです。 まるで白飛びは技術者の恥だとでも思っているかのようです。
で、対象物の黒つぶれはカメラマンの恥なので、 カメラマンが背景を白飛びさせるように調整することになります。
背景と対象を「自動」で判断させることは可能だと思うんですけどねえ。
ドラレコならさらに簡単なはず。
ドラレコの場合、上は空、あるいはトンネルの天井にほぼ決まっています。
はっきり写す必要のあるのは中心より下です。
ところが、今使っているドラレコでは、曇っていると雲の様子は見事に撮れるのですが、 本来撮りたい部分はとても暗くなってしまうのです。まるで大昔のビデオカメラ のような感じ。
下の画像を撮影したときは、直射日光はないものの、 昼1時半頃、雲の切れ目もある、とても明るい状態でした。 ところが。
Youtube http://youtu.be/gyOqLeYeKQI で見ることもできます。(音はYoutubeの無料音楽サービスで置き換えてあります)
雲の様子は見事に撮れています。運転中の肉眼で感じる細かさ以上です。 でも撮りたいのは雲ではない。
雲/空など白飛びさせていいのです。
判断は簡単です。
ファームウェアの露出制御に関する部分に手を入れるだけで済むはずです。
無理やり黒つぶれ部を明るく調整したものを載せます。ガンマ補正で暗部の変化の幅を広げ、 コントラスト、輝度を上げています。
Youtube http://youtu.be/V61TEwneBfI で見ることもできます。
録画時に黒つぶれ部は情報が落とされているので、期待するような絵にはなりません。
空が飛んでいる!
正しい日本語です。
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