◆foobar2000+UPnPをポータブルにする
foobar2000と音楽データをセットにしてUSBメモリなどの外部媒体で動作可能とします。
基本は以前の記事
◆iTunesからfoobar2000サーバへ移行:メモ
と同じです。
異なる点、注意点は
*Portable installationの選択
*プレイリスト(M3U)のパス名を相対にする
の2点です。
Portable installation
音楽再生プログラムfoobar2000は外部媒体(USBメモリ、SDカード、ポータブルHDRなど)にインストールし、音楽データともども 持ち運ぶことができます。
foobar2000を外部媒体にインストールするには、インストーラで[Portable installation]を選びます。

インストール先として通常のC:/Program Files/...ではなく外部媒体を選びます。
ここでは外部媒体にインストール用フォルダfoobar2000_binを作成し、そこにインストールしています。

インストール直後の起動でQuick Appearance Setupという画面が出た場合、さしあたって
AlbumList+Properties+Visualizations
を選びます。

ライブラリ設定
[File]-[Preference]で設定画面を出します。

設定画面の[MediaLibrary]を選択し、右のMusic foldersの[Add...]ボタンを クリックします。

外部媒体上のフォルダを指定します。ここではP:/iTunes/iTunes Music/Musicを指定しています。 これはPC本体で管理しているiTunesのフォルダをそのままUSBにコピーしたものです。

ライブラリのフォルダはfoobarをインストールしたフォルダからの相対パスで セットされます。従ってUSBごと持ち運ぶことができるのです。

サーバ化(UPnPの導入)
◆iTunesからfoobar2000サーバへ移行:メモ の「サーバ機能を付加する」の部分を参照してください。
曲名リストツリー表示法の変更
曲名リストツリーの表示法は変更できます。
ここでは、ジャンルをA,B,Cといった形に分け、それぞれ作曲家のアルバムを入れます。
例えば[B]の中にはBachやBeethoven,Bartokなどのアルバムが入ります。アルバム単位を崩してはいませんので
Bachのアルバムとはいっても他の人の曲が混ざっていることもあります。
指定は[File]-[Preference]-[MediaLibrary]-[AlbumList]で行います。

ジャンルは[by genre]で定義してあり、それを次のように変更します。
%<genre>%|%artist%|%album%|[[%discnumber%.]%tracknumber%. ][%track artist% - ]%title%
すると次のようなツリーを得ることができます。(Viewでby genreを選んだ場合)

LibraryViewのクリックで再生できるようにする(必須!)
foobarでは曲を再生するためには必ずプレイリストに設定しなければなりません。
LibraryViewerで選択しても再生されません。これは玄関に落とし穴があるようなもので
多くの人が単純に曲を再生することに失敗します。
[File]-[Preference]の「Library viewer selection playlist」にチェックを入れると LibraryViewerでの曲選択が反映される「プレイリスト」が作られます。

この指定があるとLibraryViewerで選択したものが「LibraryViewSelection」に反映されます。 「Library viewer selection」でクリックすると再生が始まります。

iTunesのプレイリストの導入
◆iTunesからfoobar2000サーバへ移行:メモ のプレイリスト設定で行いますが、パス名をM3Uファイルからの相対パス名に変更する必要があります。
例えば元が、
O:\iTunes\iTunes Music\Music\Vn. VICTORIA MULLOVA\ソロバイオリン曲集 _VICTORIA MULLOVA(Vn)\01 Partita No. 1 h-moll, BWV 1002 -.m4a
だったものをエディタで
..\..\..\iTunes\iTunes Music\Music\Vn. VICTORIA MULLOVA\ソロバイオリン曲集 _VICTORIA MULLOVA(Vn)\01 Partita No. 1 h-moll, BWV 1002 -.m4a
と変更します。
画面に出る曲データのロケーションは絶対パスになりますが、管理は相対パスで 行われているので、媒体の移動によりドライブ名が変わっても問題ありません。
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