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◆酸アルカリと左右

 酸性は左、アルカリ性は右

酸性、アルカリ性の話を聞くと、どうしても酸性なら左側、アルカリ性なら右側 というイメージを持ってしまいます。

PH値は左から1、2、3。。。13

しかも、左側は赤、右側は青と色のイメージも同時にあります。

本来酸性アルカリ性という性質と左右は何の関係もありません。しかし、 一般にPH値で並べる場合1から順に左から並べることが多いので 左右の空間イメージと酸性アルカリ性の並びが強く結び付いて しまったのでしょう。

PH値の小さい方が酸性が強いというのも小さい方が左にあるから という形で即ち空間イメージで覚えてしまっています。

上下でなく左右であるのはもちろん、目にしていた図がそうだった からでしょうが、酸アルカリという必ずしも値の大きさの意味合い が強くないもののイメージとして適切です。
PH値の大小も水素イオン濃度としては10のマイナスn乗 を示しているので1が大きく2,3と小さくなっていく訳で、これを 上下に並べると誤解の元になります。

 酸性は赤、アルカリ性は青?

実は酸アルカリと色イメージの直接の結び付きは持っていません。

あくまで左に赤があり右に向かって徐々に青になるイメージがあるだけ なのです。
左が酸性で右がアルカリ性なので、間接的に色と結び付いています。

左右と異なり、色は実際に酸アルカリと関連します。

リトマス試験紙を始め多くの試薬は酸性で赤色を示し、アルカリ性で青色 となります。
ただし、フェノールフタレインはアルカリ性で赤紫になり、アジサイは 酸性で青、アルカリ性で赤になります。ムラサキ芋ってどうだったかな? BTなんとかだと中性が緑で酸性だと赤が加わり黄色に、アルカリ性だと 青が加わり青になります。

本来なら左右でなく色の方やPH値の大小で覚えるべきものなのでしょうが、 多分、赤が酸性だだとかPH値の少ないのが酸性だなどと覚えるのは 結構大変でなかなかみんな覚えられないんだと思います。

左が酸性、右がアルカリ性というヘンテコな覚え方ですが、 覚えようとして覚えたものではないこういう イメージを持っている人っているんじゃないかなあと想像しています。

 謎の記憶法

小学校の頃先生が「アルカリのアで青と覚えればよい」と言ったのですが 休み時間に友達と「あれはどういう意味なんだろうねえ。赤だってアだよねえ」 と考え込んでいました。
当時の小学校は教師の言ったことに質問をしたり、ましてや 突っ込みを入れたりしたら体罰という名で怒りにまかせた暴力を受ける時代だったので 授業中はみんな黙ってました。

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