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◇雪は降る:命題とは何か

 形式命題と論理命題

命題とはその真偽、あるいはその意味、 それにより導かれるものなどを論じることの できる事象の記述です。
必ずしも特定実体に対する記述である必要はありません。

例えば「空が青い」という命題があり得ますし、「青い」だけの命題 もあり得ます。

ただ「AはBである」という形式をとるものを「命題」と呼ぶことも あります。形式命題です。
これを基に「青い」は命題では無いという学者あるいはそれに準じる 者も居てもおかしくありませんが、良い考えではありません。
しかし、例えば「青い」は「光の波長が480nm辺りに偏って分布している」と 言い変えても良い訳で、これを命題と呼ぶことに異論は無いはずです。
つまり「青い」は命題なのです。

真か偽かを明確に論じられないものは命題とは言わないという極端な考え もあります。
「青い」は別途条件が与えられなければ命題ではないし、「空は青い」も 条件が無ければ真偽を定めることができないので命題とは言えないとするのです。
この考えを突き詰めると明確なモデル化を行った非現実事象以外には命題は存在しなく なります。

 「AはBである」は命題か?

「AはBである」というのは命題でしょうか?

もちろん命題と捉えることは間違いではありません。

しかし、「AはBである」という表現は、そのままでは、それ自体を 論議の対象としようとする意図は少ないのです。

日本語では格助詞「が」で文が命題であることを示します。
「空が青い」は論議の対象となるべきもので、「今日は」など暗黙の条件が想定されます。

これに対し「空は青い」と言う場合は、通常、それ自体を論議の対象とする意図はありません。

 雪は降る。あなたは来ない。

「雪降る」は単に雪が降っているということではありません。

それは、もはや論議の対象や条件付けの対象ではなく、 普遍的で圧倒的な真理と受け止めています。

そして、「あなた来ない」。それは、まるで雪が降るのと 同じように自分ではどうしようも出来ないことなのです。

歌の主人公は自分の何もできない無力さ、虚しさに 圧倒され、現実感を喪失し、 心が消え失せようとしています。

「雪が降る」では冷静に論議の対象としうる普通のもの事 として捉えていることになります。

長い幻想状態をさまよった後、主人公は少しだけ我を 取り戻します。

「白い雪ただ降るばかり」

少し冷静に雪を観察し論議可能な状態。 視線の先にあるのはもはや漠然とした雪ではなく 「白い雪」となりより具体的で細かなものとなります。
そして雪は命題構文主格助詞「が」により議論対象として 取り扱われます。
今は雪が降っているけれど雪が降る事自他は 永遠の真理などではないことに気がつくのです。
主人公の寂しさ、虚しさも永遠に続く訳ではありません。 最後に救いがあるのです。

凄いなあ「安井かずみ」。

なお「雪は降る」は主人公の一時的な幻想、主観なので歌詞の中 だけであり曲のタイトルは冷静に「雪が降る」です。

なお凄いなあ「安井かずみ」。

こういう言葉のセンスが少しでいいから欲しい。。

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ら~ららら~、ららら~、ららら~、あっだもすて~。

違う。古い。くだらない。

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今日東京は雪です。

何を「命題」と呼ぶかに関しては迷いが生じていたことを ◇命題構文(概念構文)と陳述構文:「が」と「は」 で述べました。

その後も「形式命題論」と「完全真偽論」が時々ふと気になったりします。 まあ、言葉の定義ですからねえ。

ちょうど気になっている所に雪が降り。。。

形式命題「AはB」というのは恐らく英語の悪影響だと 思います。その英語に於いても「It is raining」では絶対にAにitが対応するわけ ではありません。これはA無しのB命題です。

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