◆単純明快な光子の存在証明試験を
光子は実在するかの超単純実験
光子の実在性を示すのは単純なことだと思うのですよ。
一個の光子を放出すると、経路中に確実に一個検出する。
ただし経路そのものが波としての性質を阻害しないことも条件とする。
光子1個のみが検出できるか?

光子一個の光を2つの経路に分け、2つの経路の両方で同時に光子の検出を試みます。
光経路はハーフミラーとミラーにより構成されています。
左から「光子1個を発射」します。(光子1個分にあたるとされる光を出します)
もし光子が実在であるとすると、必ずどちらかの検出器で検出され、かつ 他方では検出されないはずです。
「光子一個を発射できる」「光子一個を検出できる」なら、たやすい実験の はずです。
波として2つの経路を通っていることの確認

検出器を外し、2つの経路を通った光を干渉させます。
左から「光子1個を発射」します。(光子1個分にあたるとされる光を出します)
光子(とされるもの)同士が干渉しないだけの十分な時間、例えば1秒程度、を おき、次々と「光子を発射」します。
ターゲットとなるスクリーンで光を検出し、集計すると光の干渉縞が
現れることを確認します。(一回の発射、照射では干渉縞は現れません)
補足
粒子の実験と波の実験は必ず両方行う必要があります。
偏光により片側だけに光が行く可能性があるからです。
光子は(もしそれがあるというなら)1個ずつ送出し、 必ず間隔を空けなければなりません。
検出器AとBは同等のものでなくてはなりません。偏光により 検出し分けてしまうなどを防ぐためです。
スクリーンでの干渉試験でも1回1回は1個の点として検出 されるものと思われますが、ある程度の面積と時間に広がった 波のエネルギーが確率的に代表点で検出される可能性があるので スクリーン上の点は光子の存在証明とはしません。
なぜか見ない、この実験
これに近い実験は良く目にします。
しかしどの実験も最後の検出はなぜか1か所でしか行っていません。
2つの経路の片側か、あるいは合流した後です。
それは光が波に過ぎず、エネルギーの交換単位としての光量子はあるにしろ、 「光子」という実体はないからだと思わざるをえないのです。
「光子1個1個」を検出できるという実験では、光子の送出側が徐々に
光の総エネルギーを落としていくと、検出側ではポツリポツリとエネルギーが検出
れるようになるのですが、1個送って1個受け取るという形ではありません。
受け取り側での検出はランダムであり、それは、光は粒子ではなく波であり、
ある程度の空間と時間を与えないと最少検出エネルギーに達しないということを
証明しているだけにしか見えません。
そもそも光子の1個送出が出来ていないのです。あくまで1個分のエネルギーの波を
ある程度の時間をかけて送出しているだけです。
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簡単な実験です。
「光が粒子のはずがない」と考えている訳ではありません。多分粒子なんだろう
と思いながらも、証拠とされる事柄が全て説得力に欠けて見えるのです。
以前の記事◇光子は「存在」しない;電子の都合にすぎない の後、色々(幾つかの一般科学書を)見てみたのですが、光に関しては、こういう単純、原始的、当然 の試験は見つかりませんでした。
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