◇ビートルズ赤盤・青盤・緑盤:音楽の並びの記憶
音楽の時間的記憶
交響曲で1楽章が終わると、2楽章の冒頭が続くものと記憶する と同じく、 良く聞くアルバムは、曲の並びも含め音楽の要素として記憶されます。
「HELP!」が終わると、どうしても "Here I stand with ..." と続くことを期待して しまうのは、アルバム「HELP!」より赤盤の方が染みついてしまったと いうことでしょう
最近は音楽を聴くのははもっぱらiPodになっていて、赤盤、青盤は購入せず、 元のアルバムからプレイリストを作りました。
赤盤、青盤は良く出来ているとは思いますが「Oh Darling」や「Here, there and every where」 など外すことができないだろう曲が抜けています。
で自分用「緑盤」を組んで聞いていたらその曲の並びが染みつき、
たまたま町で流れていた「Here, there and everywhere」が終わった時に
「Till there was you」が続くことを予想するようになってしまいました。
はたして一時的記憶かあるいは音楽の構成として記憶されたのか。。。
緑盤
ちなみに緑盤は次のようになっています。
曲名 | 調性 | 作曲 | アルバム | |
・ | Hey Bulldog | Bm | John | Yellow Submarine |
・ | Your Mother Should Know | Am | Paul | Magical Mystery Tour |
・ | And Your Bird Can Sing | E | John | Revolver |
・ | Martha My Dear | E♭ | Paul | White Album |
・ | I Saw Her Standing There | E | Paul | Please Please Me |
・ | Here, There And Everywhere | G | Paul | Revolver |
・ | Till There Was You | F | M.Willson | With The Beatles |
・ | Because | C#m | John | Abbey Road |
・ | Two Of Us | G | Paul | Let It Be |
・ | Things We Said Today | Am | Paul | A Hard Day's Night |
・ | When I'm Sixty-Four | D♭ | Paul | Sgt. Pepper's L.H.C.B. |
・ | Any Time At All | D | John | A Hard Day's Night |
・ | I Need You | A | George | Help! |
・ | Tell Me Why | D | John | A Hard Day's Night |
・ | In My Life | A | John | Rubber Soul |
・ | You Won't See Me | D | Paul | Rubber Soul |
・ | Birthday | A | John・Paul | White Album |
・ | The Night Before | D | Paul | Help! |
・ | Black Bird | G | Paul | White Album |
・ | If I Fell | E♭m | John | A Hard Day's Night |
・ | Flying | C | Beatles | Magical Mystery Tour |
・ | Baby You're A Rich Man | G | John | Magical Mystery Tour |
・ | You Neve Give Me Your Money | Am | Paul | Abbey Road |
・ | She's Leaving Home | E | Paul | Sgt. Pepper's L.H.C.B. |
・ | Oh! Darling | A | Paul | Abbey Road |
・ | All Togeher Now | F | Paul | Yellow Submarine |
・ | I Will | G | Paul | White Album |
・ | Don't Pass Me By | C | Ringo | White Album |
うん。名曲ぞろいだ。最後の曲?まあ「素通りしないで」と言われちゃあねえ。
曲の並びの特徴
緑版の曲は単に感覚的に並べたものです。
どこまで丁寧に書くべきか
こういった記事を書くときに悩むのがどこまで丁寧に分かりやすく書くかです。
殆ど独り言に近い記事とは言え、誰が読むか分らないものです。
大概の人はビートルズは知っていると考えていいでしょうが、「赤盤、青盤、 と言われてもなあ」という人も多いはずです。
『「HELP!」が終わると、どうしても "Here I stand with ..." と続く。。』 の意味を理解する人はもっと限られます。
説明すると、
ビートルズには「HELP!」というアルバムがあり、頭の曲がアルバム名と
同じ「HELP!」で2番目の曲は「The Night Before」という曲になっています。
ビートルズには後に既発売曲を再構成した「赤盤」「青盤」と呼ばれるベスト盤があります。
この中の「赤盤」に「HELP!」があり、「HELP!」の後の曲は「You've Got Hide Your Love Away」
という曲になっていて、1小節の短い前奏の後 "Here I stand with ..." と歌が
始まります。
記憶している曲の並びがオリジナルアルバム「HELP!」の並びではなく、この
「赤盤」の並びとなっているのです。
最後の「Don't Pass Me By」に関して説明すると、
ビートルズはジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、
リンゴ(リチャード・スターキー)の4人組みです。
中心となるのはジョン・レノンとポール・マッカートニーで、殆どの曲は
かれらの作詞作曲です。ボーカルも大部分この2人がメインをとっています。
2人より少ないのですがジョージ・ハリスンも幾つか曲を書き、
幾つかの曲でメインボーカルをとっています。
残りの一人ドラム担当のリンゴは殆ど歌わず曲も作っていません。
ビートルズのサウンドが他と大きく異なる極めて重要な要素がリンゴの
ドラムですし、ビートルズが人間的な優しさ温かさを感じさせる大きな
要因です。にもかかわらず、表に出ることは少なく、実は「緑盤」でも
当初1曲も入れていませんでした。
でもやはり入れておきたいなと選んだのが「Don't Pass Me By」。
リンゴが単独で書いた唯一の曲です。
といった説明を入れると、知っている人には鬱陶しいだけだし、何より、 当初の主題である「曲の並びの記憶」よりビートルズの話が 中心になってしまいます。なんてことを書くから ますます主題不明の記事に。。。う~ん。。
。。。なんて書く内に、赤盤、青盤のリストが欲しくなったので、載せます。(他で簡単に 見られるものなのでわざわざここに載せる必要もないのですが、1記事内にあった方が楽。 。。。あれ?この記事ってそういう記事だったっけ?)
オリジナルアルバムの曲の並びも気になってきたので載せます。
※「Yellow Submarine」はオリジナルアルバムの代わりに、
「Yellow Submarine Song Book」を載せています。「Past Masters」はオリジナル
アルバムとは言い難いですがここに載せます
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この記事はSeesaaブログ「酔歩惑星」からの引っ越しです。
小さな修正がなぜか反映されなかったので、こちらに移しました。
2011/11/16:
Mother nature' sonをBlack Birdに置き換え。
そのうち「黄版」で復活させよう。初期段階で外したHoney Pieも。
2011/11/18:
ちょっと多すぎるのでDon't Bother MeとI'm Happy Just To Dance with youを削除。
そのうち「黄版」で復活させよう。
2011/12/13:
I Should Have Known Betterを削除。そのうち「黄版」で復活させよう。
2011/12/14:
P.S. I Love YouをThe Night Beforeに変更した。そのうち「黄版」で復活させよう。
2011/12/18:
Any Time At All追加。ここらで固めよう。
2012/1/4:
オリジナルアルバムの曲一覧を載せた
2012/1/9:
中間部に少し違和感があるので少しだけ並びを変えた。これが決定版。
緑盤は何となくですが心づもりとしては4パート+特別曲+おまけの構成になっています。
- 第1パート Hey Bulldog ~ Martha My Dear
- 第2パート I Saw Her Standing There ~ When I'm Sixty-Four
- 第3パート Any Time At All ~ If I Fell
- 第4パート Flying ~ All Together Now
- 特別曲 I Will
- おまけ Don't Pass Me By
### 余談
Don't Pass Me By.と言われて、「うん。パスなんかしないよ」と答えるのは やっぱり「NO」というんでしょうねえ、英語だと。
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