◇量子力学と素粒子論の大きな溝
量子力学と素粒子論の越えがたい溝
と、すごいタイトルですが、シュレーディンガー方程式から量子化学に進む 超実用計算量子科学と、ファインマン図に代表される記号処理的処理で示される 素粒子論の、あまりの断絶に対して誰も疑問を挟まないことに対する疑問です。
シュレーディンガー方程式は量子化されないポテンシャル井戸の中での
束縛粒子の振る舞い、エネルギーを見事に計算してみせます。
値の不連続性、波と期待値の解釈、エネルギーの精密な計算は
驚異的と言えます。
シュレーディンガー方程式は粒子と粒子の相互作用、あるいは粒子の分裂や結合による
変位を表せるわけではありません。
粒子の相互作用は主に、子供の落書きを発展させたようなファインマン図
が活躍します。こんな一見雑なもので色々な相互作用を表すことができること
は本当にすごいことです。
もちろん、量子力学の一環ではあります。
しかし、ファインマン図系の素粒子論は特に量子力学の本質である、 エネルギー値の不連続性や確率を基礎とした論法とは断絶したもの となっています。
で、どうしてもこの二つの世界、論法を同じ枠にくくることに違和感を 覚えるのです。
場の量子論、ゲージ理論など、間をつなぐようなものが全くないわけでは ないのですが、成功しているようには見えません。
怪しいと考えていること
「量子の観測論」「粒子=波束」や「量子もつれ:量子テレポーテーション」 は馬鹿げているとこれまでも述べてきました。
付け加えておくと、
「電子の周りを光子が飛びまわっている」という説も全く根拠レスだと
考えています。
そこでは光を閉じ込める「力学」が全く示されていません。
ついでに:怪しいこと(とは言え、この文自体もとても怪しい)
自分が理解できなかったからと言って他人も理解していないはずだ と見なすのはとんでもないことだとは思っています。
んが、しかし
ディラックの「電磁気学に相対論的校正を施すと、陽電子が必要となる」 という論は、殆ど皆理解せずに「引用」しているだけのように感じて しまいます。
個人的な疑いを敢えて述べると、あれは、そもそも「陽電子」という アイデアがあって、そこに向けて無理やり話しを持っていったようにしか 思えません。インチキとはいいませんが。。。。
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