▲アンチフォルマントによる音声合成
アンチフォルマント合成
音声フォルマントは一般に2つ周波数部分が強調されるものとされていますが、
そうではなく、2つの周波数の間が抑止されることこそが、音声を形づくるのだと
考えています。
つまり「アンチフォルマント」です。
ここに示す2つの壁、あるいは井戸を持つ山のような赤線がアンチフォルマント
曲線(抑圧曲線)です。低い位置が強い抑圧を示しています。
アンチフォルマントの境であるF1/F2を指定して音を出す試験です。
右のパネル上で左クリックするとF1/F2が設定され音がでます。
右クリックするとF0が設定され音がでますます。
[play/stop]で音を出すまたは止めることができます。
この仕組みを発展させたサンプル sample5.mp3 ( ▲「ん」「な行」「ま行」と「が」音声合成試験 )
青いバーは基本の周波数のパワーで、緑が実際に再生されるパワー、 赤がアンチフォルマント曲線になっています。
2011/7/19:「アンチフォルマント」という用語が 別の意味合いで既に使われていることを発見しました。ここで述べる ものはそれとは別です。
「あ」~「お」がそれぞれ2点ずつ示してあるのは、
基本周波数F0の値に対して適切なF1/F2のおおよその
値です。F0に直接依存する訳ではありませんが、男声、
女声、赤ん坊の声といった特徴を示すものとなります。
0以下の場所を選択すると、その波が無効になります。
アンチフォルマント曲線(抑圧曲線)はノード(F1,F2)からの
下がり方をn乗値で指定します。gamma補正と類似した形を
採っていますので、画面上gammaと表示しています。
左からF1の左肩、F1とF2の谷間、F2の左肩の値となっています。
F1の左肩はマイナスを付けるとF1とF2の幅に依存する形と
なります。
基本波は偶数倍波と奇数倍波の強さそれぞれの減衰率を設定できます。
この版ではF1とF2の谷間が狭く深いものとなる場合がありますが、 幅によって深さの制限を入れる予定です。
なお、この
アンチフォルマント合成では、倍音合成時にアンチフォルマント曲線
を作用させています。
一旦ノイズ波形を作成した上でフィルタでこのような深く明確な
谷を作成することは困難です。
#2015/11/20
この仕組みを使ったツールの仕様を参考までに載せる
2015/11/20
hiVoiceの仕様を表示するようにした。
applet無効時に「Appletを有効にしてください」というメッセージを出すようにした
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