◆粉体シミュレーションと土星の環
土星の環のCGは本当に実体に近いか?
TVや雑誌でよく見る土星の環のCG,イラストでは大小無数の 粒子が空間にほぼ均等に散らばって動いています。
本当にこんな形に散らばることがありうるのでしょうか?
粉体シミュレーション
つい先日、TVのチャネルを変えているうちに興味深い映像に 出会いました。
こんなイメージ |
![]() |
「放送大学」の物理の番組で粉体のシミュレーションを見せていました。
右の図のような感じです。
粉体は空間に一様に散らばるのではなく、網のような構造を形成して いました。
ちょこっと見ただけで、どういう前提でのシミュレーションなのか
などは聞き洩らしたのですが、「違うな」と思ったのが、このシミュレーション
では空気による粉体の散乱を考慮していないことです。
空気中での粉はかなり一様に散らばります。
そして、もう一つ思ったのが、真空中での粉体はこういう構造をとると
すれば、、、、土星の環も実はこういう構造をしている
のではないか、という事です。
「粉体シミュレーション」「土星の環」でネットで調べると
何かあるかなと、さほど期待せず「粉体シミュレーション」「土星の環」 で検索すると、こんなものが
国立天文大学4次元デジタル宇宙プロジェクト;土星リングの力学
これは凄い。
こんなものが出来上がっているのに、なぜ、いまだにTVなどでは均等散乱した 石ころ群のCG/イラストを流し続けているのでしょう?
国立天文大学はもっと強くアピールすべきです。
静電気も無視できないはず
ミリレベルの氷粒などになると摩擦による静電気も無視できないと考えられます。
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