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◆ドメインはないでしょう、域にしましょう

 いくらなんでも「ドメイン」は工夫がなさすぎです

生物の分類では最近は界の上に「ドメイン」を置く説が支持を集めている ということです。

「ドメイン」-「界」-「門」-「綱」-「目」-「科」-「族」-「種」

となります。

先人が工夫の末に作り上げた「界-門-綱..」の上に全くなじまない「ドメイン」 を置くなんてとんでもなく愚かな行為にしか思えません。

もし「ドメイン」を主張したいなら、「界」も「キングダム」でしょう。
全ての輸入言葉を漢字で現す必要はありませんが、端的で音の衝突なく現す ことが可能であれば、日本語に馴染み短い音節ですむ言葉を用いるべきです。

「域」-「界」-「門」-「綱」-「目」-「科」-「族」-「種」

 先人の工夫

もし、先人が何の工夫もなくおバカなカタカナ化を行っていれば、ヒトは

 動物界/脊椎動物門/哺乳綱/霊長目/ヒト科/ヒト族/ヒト(種)

ではなく、

 動物キングダム/脊椎動物ディビジョン/哺乳クラス/霊長オーダー/ヒト・ファミリー/ヒト・トライブ/ヒト・ジーナス/ヒト(スピーシーズ)

になっていました。※

いやいや、それどころではなく、

アニマル・キングダム/バーテブレイト・ディビジョン/マンマル・クラス/ジュゲムジュゲム/ゴコーノスリキレ。。。

になっていた可能性もあります。 もっとひどい場合ヴァーテブレイト・ディヴィジョン

「界門綱目」誰が翻訳したのか知りませんが、偉い!

それに比して「ドメイン」、、、、、、

 domain=「域」とすべき

domainの翻訳は「ドメイン」ではなく「域」とすべきです。

「域」は意味的にも問題がありませんし、2音節で、これまでの「界、門~種」との 衝突もなく、良くなじみます。

 真核生物域/動物界/脊椎動物門/哺乳綱/霊長目/ヒト科/ヒト族/ヒト(種)

補: 昔は脊椎動物門だったはずですが、最近は脊索動物門-脊椎動物亜門らしいですね。

意味的には「圏」とか「部」なども可能ですが、「何とかケン」だと響き的に 「高知県」だとか「静岡県」などとの重なりが気になりますし、「何とかブ」 だと「野球部」だとか「美術部」などの"部"のイメージが強すぎます。

 余談:界分化に関する妄想

以下妄想です。

進化の初期段階では、種は単純に分化したのではなく、互いに関連しあった ものと思われます。

 古細菌と真正細菌の分化

古細菌と真正細菌がどのように分かれたのかは分かりません。

図では古細菌から真正細菌が分かれたように描かれていますが逆の可能性 もあります。

 真核生物/細胞核の成立

真核生物は細胞核をもち、原核生物は細胞核を持ちません。

真核生物は、原核生物である古細菌に同じく原核生物である 真正細菌が共生することをきっかけに生まれたとされています。
ミトコンドリアはその共生細菌の子孫です。以下、ミトコンドリア の元となった細菌を原ミトコンドリア菌と呼びます。

この"共生"と細胞核の形成には何か関係があるのでしょうか?

細胞核成立以前の古細菌にも原ミトコンドリア菌他多くの真性細菌 が侵入していましたが、完全に別の生命体であり、 タンパク質合成などもそれぞれが行い、システムとしては 必ずしも効率のよいものではありませんでした。

侵入細菌が遺伝子を宿主細胞内に放出するだけでは、侵入細菌の 必要に応じた合成制御はできず、殆どの場合は、遺伝子は分解され てしまいます。仮に遺伝子が分解されなくても、生命としての独自性は なくなってしまいます。

原ミトコンドリア菌は、侵入にあたり、宿主細胞内で自らの遺伝子を 安定して作用させるための機構を作り出しました。
それが細胞核です。

原ミトコンドリア菌は、菌本体と、出張所のような細胞核 に遺伝子を置く形で、生命体としての独自性を保ちながら、かつ 宿主のタンパク質合成を制御し、さらには細胞の分裂すら 制御するようになったのです。
いわば原ミトコンドリア菌による乗っ取りです。

細胞核は遺伝子の安定性をもたらすため、その後古細菌の遺伝子も 細胞核に取り込まれました。

古細菌には多くの菌が侵入を繰り返していました。
細胞核システムの成立により、侵入菌は自身の遺伝子の一部 を宿主の細胞核に映すことにより、宿主の機能を利用しながら 宿主の生活リズムに合わせた増殖が可能となりました。
細胞核外の遺伝子はうまく機能しないようになりましたので、 このシステムに組み込まれない菌の浮遊遺伝子は排除され、寄りあい所帯 でありながら、生命体としてのアイデンティティーが 確立されたのです。

 多細胞生物の成立

同じ遺伝子を持つ細胞(生物体)同士が接着し、物質交換を行う ようになったものです。

初期段階では単に強い接着が可能となっただけです。

 植物/細胞壁の成立

多細胞生物にシアノバクテリアが侵入します。

そのままではシアノバクテリアが作り出す酸素が細胞間の接着 を破壊し多細胞が成り立たなくなります。

細胞壁の確立により、内部から外部への無秩序な酸素による攻撃を防ぎ 多細胞システムを維持することができるようになりました。

また、細胞壁は栄養物質の流入/流出量を抑える意味もあります。

さらに、外部要因に対する耐性も強くなり、厳しい環境、あるいは 変化の大きい環境にも適応できるようになりました。

 動物の成立

細胞が摂食細胞と移動細胞に分化し、移動細胞は栄養を摂食細胞から 得るようになりました。本当かな?

その後さらに情報細胞などが分化しシステム化していきました。

移動能力に長けた菌(細菌ではなく菌です)と摂食能力に長けた 菌(細菌ではなく菌です)が合体し互いに遺伝子を交換したという 形だと面白いのですが、さすがにそれはないと考えます。

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この記事は以前(2008/4/2)の記事 ◇界の上を置く;生物の分類考 の補足記事です。最近「ドメイン」表記を見かけるようになってきたため 「域」を強く推す意味でこの記事を作成しました。

「界の分化」は正確ではない可能性は高いのですが、 極めて重要だと思われる「細胞核」「細胞壁」 の由来に関する考察(仮説)を見たことがないので、否定されるにしても 書いておくべきだろうと考えました。

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