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◆緑はそんなに緑じゃない

「緑は目にやさしい」というのは良く聞く言葉です。

 目の疲れる緑

随分以前の話なのですが、おそろしく目が疲れる表示装置(コンピュータ端末)がありました。

黒のバックに緑、まさにRGBのGだけ、の文字が出るのです。

この端末を使って作業しようものなら、数分後には、目の前の あちらこちらに赤い線が浮かんできます。
目を閉じると、目の前が赤いノイズだらけです。
画面を暗くしても見づらくなるだけで解決にはなりません。

「いくらなんでも、この端末は使えない」と購入担当者に言うと、 「緑は目にいいんですよ」と答える。
いくら「目が疲れる」といっても納得しないのです。
実際に使った 人間は一様に「目が疲れる」と言うのですが、それに対し「そんなことは 論理的にあり得ない」などと答える始末。

(あやふやな記憶ではその目を破壊する恐ろしい装置のパンフレット にも"目にやさしい緑の光で。。。"と書いていたような)

さすがにこのような表示装置は無くなり、黒に緑という表示 は航空機のディスプレイや、計測器など、じっくり見るもので なく、一瞬で判断が要求されるものにのみ使われるように なりました。
緑というのはそれほど強烈な色なのです。

 自然の中の緑

確かに、森の鮮やかな緑は目に優しい感じがします。

目の疲れる緑(RGBのG)とどう違うのでしょうか?

実は自然の中の鮮やかな緑は、決して光の三原色の緑の成分は 多くはないのです。

次の写真はごく普通の風景写真です。
この中の緑の鮮やかな樹の部分に注目してみましょう。
(ここで使ったツールは ■値色相イメージングでは紫は避けるべきに置いたものです。 写真はツールの表示をキャプチャしたものです)


次の写真は3原色の内緑の成分のみを抜き出してその強さを表したものです。 もっとも強い部分が赤で黄色、緑、青と弱くなっていきます。
緑の成分は雲の部分が最も強く(赤で表示)、鮮やかな緑の樹の部分は 極めて弱く(青で表示)なっています。


次は3原色の内赤の成分を抜き出したものです。
鮮やかな緑の部分の赤成分は緑成分に比べかなり弱くなっていることが分かります。


次は3原色の内青の成分を抜き出したものです。
鮮やかな緑の部分の青成分は、赤成分と同様に、緑成分に比べかなり弱くなっていることが分かります。


これで分かるのは、自然の中の「鮮やかな緑」というのは決して緑の 光の成分が強い訳ではなく、弱い緑の成分と、さらに弱い赤、青の 成分からなっているということです。

 誤解してはならないこと

自然の中には原色はそんなに多くはありません。
緑の成分が強くかつ突出した状態などまずないのです。

自然の中の緑が目に優しいのは極めて暗いながらはっきりと 見えるからです。

どぎつい原色の緑は決して目に優しくはありません。 「緑は目にやさしい」などと決め付けて色を選択してはなりません。

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