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Shade;パストレーシングと悲惨なレイトレーシング

Shadeのレンダリングにはいくつかの手法があり、通常の絵を得るためには 主に、

  • パストレーシング
  • レイトレーシング
のいずれかが使われます。

パストレーシングはよい画質が得られますが、とてつもなく時間が かかります。

レイトレーシングは画質はそこそこですが、パストレーシングに 比べると圧倒的に短時間で結果を得られます。

これまで作ってきた 「2001年宇宙の旅」のCGでは静止画は主にパストレーシングを 使い動画はレイトレーシングを使っています。
残念ながら動画の場合パストレーシングでは現実的な時間内に 結果を得ることができないからです。

Shadeのレイトレーシングは ◆酔歩サンプリングでジャギー追放 に挙げたように、モデルのサンプリングと画素の関連に 問題があり、サイズや角度、照明の具合によって、絵が 破綻してしまう場合があります。
こうなってしまうと、 一枚の絵なら許容可能でも、動画では 破綻部がちらちらと動くため、とても実用になるもので はありません。

レイトレーシングによる動画とパストレーシングによる動画を 載せます。上がレイトレーシング、下がパストレーシングに よる画像です。

レイトレーシングの方は、分割を最も細かくし、アンチエイリアスを 自動レベルでかけています。大域照明は使っていません。

パストレーシングも大域照明は使っていません。太陽光による影は 少しぼかしています。

Shadeの出力は背景無しのtiffシーケンスで、AfterEfects6で回転する 星空を背景として合成し、Ediusで画面中央部のみを抜き出したwmvを 作成しAdobeFlashVideoEncoderでflvにしました。

ここに載せた動画は本来の動画の一部分を抜き出したものです。
本来の動画は1920×1080で次のような形のものです。 上がレイトレーシング、下がパストレーシングです。 (クリック すると1920×1080の絵がでます)


300コマ、10秒のハイビジョンサイズ動画の生成にかかった時間は

レイトレーシング 02:53:18
パストレーシング 65:59:07
レイトレーシング(アンチエイリアスなし) 01:22:46
です。

さすがに66時間は辛いのですが、レイトレーシングの画質では 使うことはできません。

なお、通常はアンチエイリアスをoffにしていますが、あまりにも ひどい画質となってしまったので、改めてアンチエイリアスを かける形で作成しました。

パストレーシングのよさは、こういう所ではなく、反射光の 取り扱いだとか、影のぼかしにあるのですが、ここでは レイトレーシングの画質が余りにもひど過ぎるので、 こういう比較となりました。

Shadeのレイトレーシングには「ドラフト・レイトレーシング」 という低画質/高速モードもあるのですが、これはドラフトでは ない通常のレイトレーシングです。

参考

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