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◇文法を操る動物はヒトだけ

「人間の人間たる特徴を一言で言うと何になるか?」

という、余り有用とも思えない哲学的?問いがあります。

有用でないと思いつつも一つに絞ると、「言葉をしゃべる」ことだと思います。

意味のある言葉をしゃべる犬だとかネコ、トリなどがいた場合、 おそらく単なる動物としての扱いなどとてもできないと思います。

ここで言う言葉とは「文法を持つ言葉」です。文法とは、 意味を持つ単語を組み合わせ、あらたな階層の意味の組み合わせを作りだす 仕組みです。

動物と文法について以前の記事 ◇い抜き言葉は進化するかでも軽く取り上げました。
引用します。

言語とは単に音で情報を伝えるものではありません。
情報を伝えるだけなら、「ぎゃー!」と叫ぶだけで 危険を伝えることができます。
言語は概念を記号化し、複数の概念の関連、論理を何らかの ルール、文法に則って組み上げるものです。

一部の鳥は音声的には人の真似ができますが、言語と ならないのは、彼らが文法を持たないからです。
チンパンジーにいくら手話や記号キーボードを教えても 言語にならないのは、彼らが根本的な所で 文法脳を持っていないからです。
イルカの音声がいくら地方地方で"方言"を持つから といって言語とはいえないのは、文法に基づいた複雑 な構成、をとらないからです。鳥でも歌は学習で 身に付けるので地域毎による差、"方言"があります。
鳥の歌のパターンを"文法"と拡大して言われることも ありますが、文法は記号で表される概念に結びつき、論理を 与え組み立てるものであり、鳥の歌は単に"パターン" に過ぎません。

鳴鳥:
トリの鳴き方をいくら研究しても絶対に言葉には 到達しません。
文法は単なる時間列の要素並びパターンではありません。
意味があり、要素の並びを変えることによりその意味 が変わるのです。
パターンは変わるけど情報(求愛など)が変わらない のは文法ではありません。そもそも、トリの場合 要素の並びとなっていても、各要素に意味が割り当てられて いる訳でもありません。

チンパンジー:
人間以外が言葉をしゃべれないのは発声機構に問題が あるからではありません。
文法を作りだす能力を持たないからです。
単語に意味があることは理解できている、あるいは 単語と場面の結びつけはできるようですけどね。
複数の単語を使う場合でも、単に場面に即したいくつかの 単語が適当に出てるだけのように見えます。
報われなかった研究も決して無意味ではありません。「チンパンジー には言語能力がない」という発表も有用だと思います。

オウム:
あれだけ喋れるように見えてもても、結局彼らにとって は犬の声やチェーンソーの音、カメラのシャッター音 などと同じ、単なる「音」なんでしょうね。

人間の赤ん坊:
殆どしゃべれないのにムニャムニャとしゃべってる。間違いなく 文法が芽生えています。

声:
言語は基本的には音声によるシンボル化と文法です。
ただ、シンボル化、文法取扱いとも能力としては音声と切り離して 存在しているようにも思えます。

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一度書いたことではあるんだけど、やはり別記事として 独立させた方がよいかなと、この記事になりました。

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