◆illustratorで白抜き矢印を描く
illustratorで白抜きの矢印を作ります。

次のように行います。
- 基本となる太い線を引く
- [フィルタ]->[スタイライズ]->[矢印にする]で太い矢印を作る(※1)
- [オブジェクト]->[分割・拡張]=>[塗り、線]で太線をアウトライン化する(※2)
- [ウィンドウ]->[パスファインダ]の[合流]で外郭ラインを得る
- 線と塗を調整する
※2:CS5では[分割・拡張]の前に[アピアランスを分割]を行う必要があります。
太い矢印を作る

太い線(ここでは幅20pt)を作ります。

線を選択状態で、メニューの[フィルタ]-[スタイライズ]-[矢印にする]
を選択します。

「矢印にする」ダイアログで形とサイズを選びます。デフォルトのサイズ100%
は通常大きすぎて実用性はありません。

太い矢印が出来上がります。
CS5では[スタイライズ]に[矢印にする]が無くなり、線の属性パレットで 矢印を選択できるようになりました。
太線をアウトライン化する

[オブジェクト]メニューの[分割・拡張]を選びます。
CS5では[分割・拡張]の前に[アピアランスを分割]を行う必要があります。

「分割・拡張」ダイアログで「塗り」と「線」にチェックを入れ[OK]を押します。

幅を持った線がアウトライン化されます。
外郭ラインを得る

メニューの[ウィンドウ]->[パスファインダ]でパスファインダ窓を出します。

パスファインダ窓が出ます。これは最初から出しっぱなしでもかまいません。

パスファインダの「合流」を押します。

矢印の外郭が得られました。

線と塗を調整して、欲しい矢印図形を得ます。
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冒頭の絵はこの手法で作った、形の少し違う矢印、折れ線の両側に矢印、円を作りハサミ ツールで一部を切り取ったものつけた矢印です。
### 補足 「分割・拡張」の代わりに「パス」->「パスのアウトライン」
「分割・拡張」の代わりに「パス」->「パスのアウトライン」を使ってもできますが、
「パスのアウトライン」を使うと線の部分だけが選択された形になってしまいます。
もちろん、その後で線と矢じりを選択しなおせば良い訳ですが、、、、このやり方は
勧めません。
意図せず選択状態が変わるというのは間違いの元なので避ける方が無難です。
### 補足 円弧に矢印
冒頭の図に載せた「円弧に矢印」の作り方を示します。円を作りハサミで切り取り弧にして 矢印を付加します。
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### ところで
なぜ「矢頭」でなく「矢尻」なんでしょう?
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2011/6/26:CS5での操作の違いを追加
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