♪パッヘルベルのカノン切り貼り演奏機
♪パッヘルベルのカノンの構造でパッヘルベルのカノン構造について述べました。
パッヘルベルのカノンは4小節単位のテーマが2小節ずつシフトしながら
3段に並んだ形を採ります。
各テーマは色々な組み合わせ方が可能なように見えます。
そこで、テキストでテーマの並びを指定することにより演奏できる、
単純なプレーヤを作成しました。
基本操作
演奏するテーマの並びはテキストで記述します。カエルの上に(ready)と
出ている時は編集できます。
[演奏] テキストに従い演奏を開始します。
[停止] 演奏を終了します。
[消去] テキストを消します。
[標準モード]/
[英文モード]/
[カノンモード]/
[カノン2モード]/
[カノン2改モード]/
[テーマモード]/
[折り畳みモード]
はテーマの並び記述の解釈モードです
[サンプル曲]/
[This is a ..]/
[全曲]/
[ミニ・カノン]
にサンプルを用意しました。
[A]~[O]および[Z] 各テーマを演奏します。(演奏中に押すと、
その演奏は停止します)
起動直後に出る解説の赤い文字
は演奏中は消えます。
演奏のたびに薄くなり3回の演奏で出なくなります
が操作法に変化はありません。左のカエルを押すと
再び解説がでます。右のカエルを押すと解説が消えます。
カエルにより出た解説は薄くなりません。
サンプル
[サンプル曲]
単純なサンプルです。[標準モード]になります。
テーマEとKを中心に曲を組み立ててみました。カノン形式にはしていません。
[This is a..]
"This is a pen."を演奏します。[英文モード]になります。
[全曲]
本来の曲のパターンが得られます。
[カノンモード]になります。
[カノン2モード]にすると2声のカノンになります。
[カノン2改モード]にすると改良された2声のカノンになります。
[テーマモード]にすると全テーマを単純に並べた形で演奏します。
[折り畳みモード]にすると全テーマを前2小節と後ろ2小節を重ねて演奏します。
[ミニカノン]
短縮したカノンです。[カノンモード]になります。
[カノンモード]~[折り畳みモード]の選択ができます。
記述法
=== 標準モード ===
Aa~Mmが4小節のテーマとなっています。大文字が前半2小節、
小文字が後半2小節を表します。
Nは2小節のテーマ。Oは最後の和音。
Zは2小節の通奏低音です。
それぞれの音は色付きのブロックを押すと確認できます。
(小文字のoは特別に最後の和音のバス抜きで高めの音としています)
記述は2小節を単位として行います。2小節ごとに一緒に鳴らしたいテーマ
を一繋がりの文字列で表します。
例えばAの前半だけなら
A
Aの前半と後半なら
Aa
それに
通奏低音をかぶせるなら
AaZ
となります。Aの後半とBの前半
を重ねる場合は
aB
です。
時間的並びは、英文字以外の文字、例えばカンマなどで区切って記述します。
例えばaAZの後にBaZを続けたい場合は
aAZ,BaZ
と書きます。区切り文字は複数並んでも一つ扱いです。区切り文字は英文字
以外ならなんでも構いません。[演奏]を押すとカンマに置き換えられます。
記述の保存機構は持ちませんので文字列のコピー機能を用いて
どこかのテキストに保存してください。
テキスト部は改行ができませんが、
別のテキストをテキスト部にペーストする場合
改行は無視されるので、長いデータは行を分けて記述して
おくことが出来ます。
[全曲]の標準パターンは
Z,AZ,aAZ,BaAZ,bBaZ,CbBZ,cCbZ,DcCZ,dDcZ,EdDZ,eEdZ,FeEZ,fFeZ,GfFZ,gGfZ,HgGZ,hHgZ,IhHZ,iIhZ,JiIZ,jJiZ,KjJZ,kKjZ,LkKZ,lLkZ,MLlZ,mMlZ,NmMZ,O
となります。
[全曲]の代わりに上の文字列をコピペしてこのモードで演奏しても同じになります。
=== 英文モード ===
英文からパターンを得るお遊びモードです。
1文字の単語(aなど)は無視し、
各単語に通奏低音を付加し、
先頭に通奏低音を付け、
最後に終了の和音を付けます。
A~N,Z以外の文字にも適当なテーマを割り当てています。
"This is a pen."などでも演奏可能です。
基本テーマを指定すると、3声+通奏低音のカノン演奏をします。
テーマはA~Nです。その他の文字は無視されます。
例えば
ABCN
と指定すると、標準モードで
Z,ZA,ZaA,ZBaA,ZbBa,ZCbB,ZcCb,ZNcC,O
と指定したのと同じになります。
AからNまでを単純に並べた
ABCDEFGHIJKLMN
でカノン全体の演奏となります。
演奏中はテキストは標準モード表示になります。 === カノン2モード ===
基本テーマを指定すると、2声+通奏低音のカノン演奏をします。
テーマはA~Nです。その他の文字は無視されます。
例えば
ABCN
と指定すると、標準モードで
Z,ZA,ZaA,ZBa,ZbB,ZCb,ZcC,ZNc,O
と指定したのと同じになります。
=== カノン2改モード ===
単純な2声のカノンではつなぎテーマ(Fなど)の部分で間延びしてしまいます。 このモードではテーマの並びが"主-補"の繰り返しであるとし、 偶数回目の補テーマは4小節でなく後半2小節のみ演奏します。 テーマはA~Nです。その他の文字は無視されます。
例えば
ABCN
と指定すると、標準モードで
Z,ZA,ZaA,Zba,ZCb,ZcC,Znc,O
と指定したのと同じになります。(表示ではnは小文字ですがNと同じです)
=== テーマモード ===
基本テーマを指定すると、1声で連続して演奏します。最後に終了和音が付加されます。
テーマはA~Nです。その他の文字は無視されます。
例えば
ABN
と指定すると、標準モードで
A,a,B,b,N,O
と指定したのと同じになります。
=== 折り畳みモード ===
基本テーマを指定すると、前半2小節と後半2小節を重ねて2声で演奏します。 最後に終了和音が付加されます。
テーマはA~Nです。Nは2小節ですので単音演奏となります。 その他の文字は無視されます。
例えば
ABN
と指定すると、標準モードで
Aa,Bb,N,O
と指定したのと同じになります。
補/余談/わき道
### 未完の点
完成というにはまだまだレベルが低く色々問題点があります。
・時々音のずれが発生する
・小節のつながりが悪い
・重ね順(AZかZAか)で微妙に音の出が変わる
・マウスだけで入力したい
・各テーマの音量を少し見直す必要がある
・調律が不自然に感じられる。
・演奏速度を変更可能としたい
###
パッヘルベルのカノンは元祖ループミュージックだ!?
### This is a pen. ???
「2001年宇宙の旅」マニアの僕としては英文サンプルは
Are you comming my party tomorrow?
とか
My mind is going.
にしたかったのですが、文の選択に恣意性があるように見えるので
「日本で英語と言えばこれ」という文にしました。
それにしてもこの
This is a pen.
は、文法的に正しく意味的に問題がなく、ぱっと見はとても
リアルなのに、現実的に使われるとはとても思われない、
ダリやマグリットもびっくりの、
実にシュールな文ですよね。
英語の本質を示すということでは特定の場面に結びつかない
人工的で超現実的なこういう文が
いいんでしょうね。
### ボタンを押すかボタンをクリックするか
パソコンの操作は本当に難しいですよね。
僕はどうにも「クリック」が苦手です。
クリックというのはボタンを押すことではなく離すことなんです。
なんでそんな馬鹿げた仕様にしちゃったんでしょう?(マウスのボタンが
一個しかない昔のパソコンのためダブルクリックだとかドラッグ
だとか色々超絶業を用意したせいなんでしょうけどね)
このカノン・プレーヤのボタンは押せば動くようになっています。
他のプログラムも「クリック」を排除してくれるとありがたい
んですけどねえ。
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