◆HDR-SR12のAVCHDファイルの結合と変換
先ず結論から
- HDR-SR12の2Gバイトで分断記録されたAVCHDファイルは単純結合により連続した 記録となる
- 現在(2008/4/15)のところ、HDR-SR12のACVHDファイルはCanopusの
変換ツールAVCHD2HQでは
AVIへの変換時に虹状のノイズが乗るが、EdiusのBINウィンドウで
の変換であれば問題なく変換できる。
(2008/5/22公開のAVCHD2HQの2.10で変換時に虹 ノイズがでる問題は解決された)
ファイル結合はWindowsのcopyコマンドを用い
copy 00001.MTS/B+00002.MTS/B+00003.MTS/B PART1.MTS/B copy 00004.MTS/B+00005.MTS/B+00006.MTS/B+00007.MTS/B PART2.MTS/Bのように行うことができます。
結合したMTSファイルをEdiusのBINウィンドウに取り込み変換することが できます。

HDR-SR12のファイルの問題点
SONYのハイビジョンカメラHDR-SR12はハードディスクにAVCHD(H.264)形式で
ビデオデータを記録します。
このファイルをパソコンに取り込み編集するには、2つの問題
があります。
(1)ファイルの分断の問題
約2Gバイトまでしか1ファイルには記録されません。 2Gを超える長時間連続録画を 行うと複数のファイルに分断され記録されます。
分断されたファイルはそのまま編集ソフトで結合すると数フレームの欠落が生じます。
(2)AVCHD(H.264)から編集可能形式への変換の問題
AVCHD(H.264)のままでは編集時のCPU負荷が大きすぎ編集しづらくなります。
AVCHDをAVI(HQ-Codec)に変換するツール「Canopus AVCHD Converter」AVCHD2HQがCanopusから出ていますが、
これを使って変換すると、画面に虹状の色ノイズが出ます。
(2008/5/22公開のAVCHD2HQの2.10で変換時に虹
ノイズがでる問題は解決されました)
問題の解決と注意事項
冒頭で述べたように、分断されたファイル問題は単純結合で、変換問題は EdiusのBINウィンドウ経由で解決することができます。
結合はWindowsのコマンドプロンプトで行っても良いのですが、
間違いを起こしやすいので、バッチファイルを作成し、実行
する方が望ましいと思います。
なお、パソコンのファイルシステムがFAT32の場合、連結
しても4Gまでなので注意が必要です。NTFSでは4Gの限界
はありません。
連結できるのは、長時間連続撮影のため分断記録されてしまった
ファイル、即ち本来連続しているデータ、に限られます。別々に撮影されたファイルを
連結しても正常なデータとはなりません。
今回実際に使ったバッチファイルを載せます。右クリック->
「対象をファイルに保存」でダウンロードできます。
(この例では、2つに分けていますが、一つのバッチファイルで 連続して動作させても構いません)
変換は、 変換したいMTSファイルをBINウィンドウで参照するようにし、複数を 選択し、右クリック->変換->ファイル変換(一括)で行います。
EdiusのBINウィンドウでの変換はAVCHD2HQツールに比べ時間がかかり ます。5Gバイトと7Gバイトのファイルを変換するのに 変換ツールだと1時間強、Ediusでは6時間弱 かかりました。
補足
・AVCHDおよびHDV,TODをソースとしハイビジョンのBDと通常のDVDを作成する記事を AVCHD&HDV&TOD=>BD&DVD作成に起きました。(2008/9/9)
・この記事は自分のためのメモの意味合いが強いものです。
環境により、使っているソフトにより、最適解は異なると思います。
・Canopusのこれまでの動きからいって、早々にコンバートツールのHDR-SR12対応が
なされるものと思います。
(2008/5/22公開のAVCHD2HQの2.10で変換時に虹
ノイズがでる問題は解決されました)
・HDR-SR12はWindowsからリムーバブルディスクとして見える
ようになっています。
Windowsのリムーバブルディスクは確かFATまたはFAT32でなければなりません(少なくとも
NTFSは対応していません)
FAT32のファイル最大サイズは4Gですが、SR12では2Gを超えないようにしてあるようです。
### 2008/6/9 連結可能なファイルに関する注意を強調
### 2008/6/22 「AVCHD2HQ2.10で変換問題解決」を追加
| 固定リンク