◆ETC車載機の基本仕様のあり方

昨日、ETCの車載装置が故障しました。
ETCゲートの手前でカードが排出され、押し込んでも、 押し出されるようになりました。
仕方なく、左手でカードを押さえながらゲート を通過しました。
片手でハンドルを持ち、変な体制での運転です。
徐行とは言え危険なことです。本当なら車を止めるべき
だったかも知れませんが、それも危険を伴います。
予兆はありました。
車を出す前にカードを挿入しようとしたのですが、数回押し返された後、
やっと挿入できたのです。(この段階で、危ないと考えETCの使用を止めて
置くべきでした)(これがあったから、とっさに手でカードを押さえながら
ゲートを通ることができたのかも知れません。いきなりこうなったのなら
急にレーンを変えたり急ブレーキを踏んで事故を起こした可能性もなかった
とは言えません。ま、そこまで慌てはしないでしょうが)

この装置は挿入されたETCカードに対し常に 押し出す力がかかっており、それを多分小さな 爪で押さえている形をとっています。
押さえを外すことによりカードが飛び出てきます。
故障により押さえが完全な動作をしない場合、カードが排出されてしまいます。

例えば、右の図のように、運用状態では力がかかっておらず 排出時に力を加える形であれば、故障した場合でも、 途中で排出される危険性はありません。
故障で排出されてしまうより、故障で排出できなくなる方が、運転上は 安全です。
(実際の作りはこんな単純な形ではないでしょうけど;
テコでなく歯車かも)
故障があること自体は仕方ないことですし、今回のような故障はかなり
少ないのかも知れません。
とは言え、故障しても出来るだけ安全方向になるような仕様を採用すべきで
あると思います。
修理を考えたのですが、仕様に関する不信感から、結局別メーカの製品に付け替えました。
(冒頭の写真は取り外した故障した装置です)
もちろん、バーを押し込む力でカードを排出する形の機械を買いました。
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横に動かす形のスイッチというのはとても使いづらいものです。
カバンに入れて持ち運ぶ機械などでは、電源スイッチを押しボタンで
なく、スライド式にしています。これはうっかり電源が入ることを
避けるためです。他にも簡単に操作してしまわないために
スライド式にする場合があります。
それはとりもなおさず、スライドスイッチは操作しづらいからに
他なりません。
ETCカードの排出スイッチはこの難しいスイッチにする必要は
ありません。
うっかり触るものではないからです。
使い勝手を考えてもこの仕様は良くないものだったといえます。
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