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◆全弓指定の教則本/オーケストラスタディーを

世の中には色々な教則本が溢れています。
もちろん大変役に立ちます。

この手の本の一つの問題点として「出来る人には出来ない 人のことがわからない」というのがあります。
「こんなことくらい、いちいち書く必要は無い」と、 出来ない人にとって重要なことが落とされることが 多いのです。

その一つ。

コントラバスの教則本の話です。

下手なバス弾きはボーイングの判断に苦しむ

アマチュアのベース弾きが苦労するのがボーイングです。
細かな話ではなくupかdownかという単純なレベル で困るのです。

コントラバスの教則本は沢山あるのですが、ボーイングに 関する練習はあまり有りません。


教則本では全ての音にボーイングを書いて欲しい

単純な音符であっても"教則本では"全てボーイングの指定 をしてもらいたいのです。

例えば、目的がスケールの把握、指ポジションの確定に あったとしても、ボーイングはきちんと指定すべきだと 考えています。

左手のポジション(指)練習であるためボーイングが省略されてしまう例

(図中の1,2,4は人差し指、中指、小指を指しています※)
このようなものでもボーイングを書いて欲しいのです。(教則本の話です)


ボーイングの省略をしないで欲しい

もちろん、ボーイングを指定してある部分もあります。
その場合でも、著者にとって簡単な話に過ぎない「一部の パターンを示せば残りは類推できる」場合、ボーイングは 省略されます。

同じパターンなので省略されてしまう例

省略せず、全て書いて欲しいのです。(教則本の話です)


弓順(up-down-up-down...)なので省略されてしまう例

省略せず、全て書いて欲しいのです。(教則本の話ですよ)


全弓指定のオーケストラ・スタディーを

ぜひ欲しいと思っているのが、全弓指定のオーケストラ・スタディー譜です。
色々な解釈があるので、決め難いのは分かります。
ただ、例えば

  • N響のいついつの演奏だとか
  • ベルリンフィルのどこそこの演奏
  • ウィーンフィルのだれそれの演奏
などという形で実際のオーケストラで採用された弓を書くことは できるはずです。
アマオケのコントラバス弾きには結構売れると思うのですがねえ。

### ※
1を人差し指とするのはバイオリンの習慣ですが、チェロ-バスには 適しません。チェロ-バスでは親指も使います。この時親指を0と しますが、0は開放弦も表します。
医学での表記やピアノでの表記と同じく、 1を親指とし、以下2:人差し指、3:中指、4:薬指、5:小指と すべきです。

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