◇古代の巨大トンボは飛べなかった
。。と主張しているわけではありません。
色々な証拠が出てきたため最近は聞かれなくなりましたが、 昔良く出ていた意見に
- ティラノザウルスは陸上を歩けない
内容をよく読むと、どうも現生生物、それも爬虫類、の単純延長で 体重、骨の強度、エネルギー効率などを計算した結果のようです。
その後出てきた証拠
- 陸上を歩いた、あるいは走った跡がある
- 骨は鳥類のように軽く、強い
- 呼吸法も鳥類に近く高効率である
「ブロントザウルス(懐かしいなあ)」などのカミナリ竜類も陸上では胴の形を保つことさえ できず、水につかって生活していることにされてましたが、 最近は"ちゃんと歩ける"ようです。
恐竜が歩くことには何の物理学的/生物学的違和感は 持たなかったのですが、どうにも違和感がぬぐえなかった のが、
- 古生代の巨大トンボ
とてもあの大きさでは飛べそうには見えない。
謎は
- 「古生代の巨大トンボは飛べない」という意見を殆ど聞かない
恐竜は歩けない、翼竜は枝から枝に飛び移るだけ、 等々の意見が 出ていたにも関わらずです。
全く興味が沸かなかっただけかも知れません。
まあ、泳いでいたというのも無理があるし、 あの翅を付けたまま歩いていたのも無理がある から飛んでだろうなという事でしょうか。
あのフィルムのような翅で巨大な体を本当に 浮かせられたのでしょうか?
空中を漂うような飛び方をする模型グライダーなど もありますが、風のない室内でしかまず飛行は無理です。
滑空に適した翅だとも思えません。
現生昆虫の呼吸法だと、あの大きさでは酸素が行き渡らない
のではとも思えます。
古生代は酸素濃度がとても高かったんでしたっけ?
と、いう事で、
- 現生トンボの延長で古代の巨大トンボは飛べるか?
- なんらかのカラクリ
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単純知識の単純延長では
- 象は自重を支えられない
- キリンは血圧が高くなりすぎて動けない
- イルカは小さい獲物を捕らえることができない
- メタセコイアは水を吸い上げられない
- 免疫は有り得ない
- ジャンボジェットは飛ばない
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ついでに興味があるのが現生昆虫(みんな小さいですよね)
はどの位の大きさまでなら機能できるかです。
さすがにモスラは無理ですが、羽を開いた幅で30cm程度の
蛾(蝶)は可能なような。。。。
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羽、翅、翼。羽根。
なぜ僕は「トンボの翅」、「(蝶の)羽」と書いてしまったか。。。。
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アパトサウルスに統一するよりブロントザウルス
にしてもらいたかったなあ。
言葉、特に名前は定着したものを"正式"とするのが正しい。
「これまでアパトザウルスと呼ばれていた骨がブロントザウルスの
完全体であることが判明した」でいいんじゃないですかねえ。
「アパトサウルス」はどうも意味の無いこだわりにしか見えない。(と
言う意見はノスタルジーに過ぎないと言われればその通りなんですけど)
「ブロントザウルス」は「火焔土器」より罪が少ないと思います。
それと、「ブロントザウルス」が急速に消されていった経緯なども
興味があります。誰か「ブロントザウルスはどこに行った」って本書きませんか?
### 参考
昆虫力学3題
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