◆押した点をクリック点に;基本UI考
2008/11/12:追記
そもそもクリックという考え方自体をやめるべきだ
という記事を◇クリック廃止論に置きました。
いろいろなボタンをつぎつぎ押す必要のあるプログラム、
例えば楽譜作成プログラムでの音符選択などでは、
押したはずのボタンが有効にならないことがあります。
慣れていないうちは大丈夫なのですが、慣れるにしたがい、
操作のスピードが上がると、ボタンが
うまく有効にならないことが多くなります。
これはプログラムが
- どのボタンが押されたかを
- どこでマウスボタンが押されたかでなく
- どこでマウスボタンが離されたか
操作の速度が上がるにつれ、ボタンを押すときに、「止めて押し」 「離して動かす」というのが難しくなるので、離す位置が押す位置 とずれて来ます。このずれた点が押した点と解釈されるのです。
この失敗は誰でも時々起こしているようですが、大概は
「不器用な自分が悪い」と考えるようです。
違います。悪いのはあなたではありません。悪いのは
プログラムの仕様です。
離した点を「押した点(選択点)」と解釈するメリットは皆無です。
例えば、「押し間違えた時に、マウスボタンを押したまま、他の地点に
移動し無効とする」などが出来ることなどに利点はありません。
ボタンは
- 離した点を「押した点(選択点)」とせず
- 押した点を「押した点(選択点)」とする
という、当然の仕様を全てのプログラムは採用すべきです。
### (補足)
なお、クリックとドラッグはマウスボタンを離すことで
判断するのでこの仕様だという考えは間違っています。
ドラッグの場合も対象の確定はマウスボタンを押した点で
行われます。
### 余談
この改修はアプリケーションに手を入れずにできるのでは
ないかと考えています。
Windows向けのお便利ソフトを出している会社の皆さん、ぜひ、
ドライバとアプリケーションの間に入り「押した点を押した点
にする」'当たり前で画期的な'ソフトを出してください。
### 蛇足
離した点が押した点と解釈されることは大概のプログラムで
確認できますが、例を一つ挙げます。
Windowsのアプリケーション->ゲームにマインスイーパと
いうのがあります。
沢山のボタンが並び、それらの幾つかに地雷が
仕込まれており、地雷を回避しながらボタンを押してく
ゲームなのですが、離すのが少し遅れると狙った場所で
ないところが押されたことになります。
押したままマウスを動かすと選択ボタンが変わって
行くことが分かります。
もちろん、これはゲームなので許されますが、ある程度
以上スピードが上げられなくなってきます。「押した点」
が「押した点」だとなればもっとスピードを上げられる
はずです。
なお、このゲームについて文句を言っている訳ではないこと
は強調しておきます。
殆どパソコンゲームをしない僕ですが「マインスイーパ」は
結構好きです。
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