◆和紙'の'ばんそうこうのすすめ
紙と紙をその端どうしでつなぎ合わせページの表裏を作るのに 「和紙ばんそうこう」が最適であることは、アマチュアオケの楽譜担 当者の多くは知ってることなのでしょう。
実は僕は最近まで知りませんでした。
メンディング・テープをはじめ
色んなテープで紙と紙の接合を試したのですが、なかなかうまく
いくものがありませんでした。
あるとき、あるオーケストラにエキストラとして参加し渡された
楽譜がとても綺麗に製本されていたのです。
紙と紙をつないでいるテープは
- 薄く、
- 適度な透明感があり、
- 接合部で強く折り曲げられても破断することなく、
- しなやかでありながら角をきちんと保持し、
- まったくべたつきがない
メンディングテープは強く折り曲げるとそこで破断してし まいます。ビニールテープは伸び縮みするため、綺麗に 角を保持することなどできません。テーピング用のテープ はべたつきます。
いったいこの紙と紙をつないでいるテープはなんだろうと、
「東急ハンズ」で色々見たのですが、それらしいものは
見つからず、店員さんに楽譜を渡し調べてもらいました。
でも、結局分かりません。若干似たテープはあったのですが
透明感がありません。それにやはり強く折り曲げると
そこで破断するとの事でした。
オケの方に問い合わせて、それが和紙の「ばんそうこう」で
ある事を知りました。
薬局で売ってるあれです。
このばんそうこうは
- 手でちぎることができる
- 単純な引っ張りに対し丈夫である
- 折り曲げても切れない
- 伸び縮みしない
- そこそこ水につよい
- 木綿、紙によく接着する
- はがしたとき接着剤を残さない
これは、紙突合せ式の製本やペーパークラフトなどにとってもまさに
期待される性質をもつ理想のテープだといえます。
このような優れた素材が、文房具業界?で一切注目されていない
ことが本当に不思議に思えます。
「和紙ばんそうこう」が楽譜製本に適している事を知らない人に使って もらった所、その素晴らしさに驚いていました。
まだ知らない人。おすすめです。ぜひ試してみてください。
東急ハンズ他文房具を取り扱うお店の方。ぜひ文房具売り場で取り扱ってください。
ニチバンさん。10mm幅だけでなく、ぜひ12mmなど、幾つかの幅のものを出してください。
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