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◇ら抜き言葉のすすめ;日本語の望ましい進化

最近耳にする気になる日本語に「ら入り言葉」があります。

  • この自動車が早く公道を走られるようになるといいですね
  • 展示品は全て自由にさわられるようになっています
などです。

これはおそらく、以前吹き荒れた、常軌を逸した「ら抜き言葉狩り」の 影響だと思います。

「ら抜き言葉撲滅運動」の不思議なところは攻撃対象をほぼ「見れる」のみに 絞っている点です。
「ら抜き」が問題となるのは、一段活用、か行変格活用のもの なのですが、これを説明することなく、「見れる」のみ問題としています。
「見れる」を攻撃する一方で自らは「食べれる」などと言うなど、 「ら抜き攻撃」をしている本人がそもそも理解できていないのではと疑わざるを得ない こともあります。

「ら抜き排除運動」の大きな問題として 、ら抜きを恐れるあまり、 らの入らない「走れる」を「走られる」などという人が出てきます。

「ら抜き言葉」は日本語の望ましい、すばらしい進化だと思います。
「見られる」では「受身」なのか「可能だ」が分かりませんが「見れる」 では「可能だ」と分かります。
これは日本語の有るべき姿であり、合理的で正しい道です。

日本語を本当に考えるなら

  • 今後は、ら抜き言葉こそ正しい、とすべき
なのです。

ら抜きにより、意味が分かりやすくなることはあっても、分かりづらく なることはありません。

徐々に「見られる」を不自然だと感じるようになることを望んでいます。

### 2010/6/4:
いつの時代でも言葉は常に変わり続けます。その変化に乗れない人間は 常に「嘆く」ことになります。遡れば「新しい」は「あらたしい」 が正しいと嘆いていた人も多いでしょう。
最近は過激な「ら抜き言葉撲滅論」もすっかり影をひそめました。 この記事2007年なんですねえ。今は もう改めて言う必要もなくなりました。
そろそろ僕も「ら抜き」と「形容詞+です」を抵抗なく使えるように なりたいなと思っています(他人が使う分にはまったく抵抗は感じません)。 「形容詞+です」は意識的にトライはしてい ますが、未だに自然な感じには至っていません。何しろ感覚の問題 ですからね。
◇明日来れる?ら抜きの突破口◇差をつけられます;公的機関はラ抜きを使うべき◇難しいです、難しいですね;形容詞+です参照。

### 補足:5段活用の"れる"
5段活用も本来"あ"の活用に"れる"が付くべきだという意見も ありますが、現実的にそのような活用は一般的で はありません。即ち、間違いなのです。
使われる日本語として「走る」の可能表現は「走れる」が正しいのであっ て「走られる」は誤った言い方です。
「走られる」が正しいと信じている人は「ら入り言葉」に引きずられて しまっているのです。

###
"ら抜き"という表現そのものも変だと思いますが、それはまた。

### 
言葉狩りは決して行うべきではありません。
この記事は言葉狩り風に始めましたが、ら入り言葉を無くそうと 言っているわけではありません。もし、自然にら入り言葉に変わる ならそれはそれでいいのです。

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僕は昔パソコンの日本語変換にある日本の会社のプログラム を使っていました。
ところが、あるときこの会社は「ら抜き言葉撲滅キャンペーン」 を始めたのです。
たかが一会社が、日本語の自然に進んでいる姿に対し文句を付け しかもプログラムで強制しようなどというのは、決して許されることで はありません。
以来、この会社のプログラムは使わないことにしました。

### ら抜きの判断(2007/12/14:追加)
"ら"が必要かどうかは"れ"で命令形になるかどうかで判断できます。
"れ"で命令形となるものは"ら"は不要です。
「見れ」「食べれ」「来れ」などはだめですが、「さわれ」「とれ」 「走れ」などは命令形として成り立ちます。
「食べれる」は「食べられる」が"正しく"、「走られる」は「走れる」 が正しいのです。
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この説明は元々本文に入れてあったのですが、ら抜き狩りを助長する のではないか、現在はオバカな「見れる狩り」に過ぎないものを きちんとした「ら抜き狩り」に変わってしまうのではないかという 心配があったので、省略しました。
そこまでの心配は要らないだろうと思い直し、ここに追加します。

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